重症化すると命の危険もある「急性すい炎」の原因、症状とは

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急性すい炎 腹痛 吐き気 おう吐がある すい臓

激しい炎症がすい臓に突然起こる

急性すい炎 症状

急性すい炎は、突然起こるすい臓の炎症の1つです。急性すい炎の典型的な症状は、上腹部の激しい痛みです。また、すい臓の位置が背中に近いことから、背中が痛く感じる場合もあります。痛みのほかにも、吐き気やおう吐、発熱といった症状が起こる場合もあります。飲酒が原因で急性すい炎になった場合は、飲んでから数時間~半日後に症状が現れます。
患者数は年々増えており、年間約6万5000人が発症しているといわれます。

重症化すると命の危険も

急性すい炎 重症

急性すい炎になった患者さんのうち、約2割の方は重症化します。炎症がすい臓の外にまで広がって臓器不全を引き起こしたり、すい臓が壊死したところに感染症が起こったりします。その後、血圧が下がるショック状態、呼吸困難、意識障害などに至ります。重症化した場合の死亡率は、約1割です。

消化液「すい液」がすい臓自体を溶かす

急性すい炎は突然起こるすい臓の炎症の一つ

急性すい炎を引き起こすのは、強力な消化酵素を含む「すい液」です。
すい臓で作られるすい液という消化液は、通常、十二指腸に分泌されて初めて活性化し、食べた物を消化します。ところが、急性すい炎になると、すい臓内ですい液が活性化するため、すい臓そのものを消化し、溶かしてしまうのです。これを「自己消化」といいます。

自己消化のメカニズム
自己消化のメカニズム

アルコールと胆石が引き金に

急性すい炎の原因として最も多いのはアルコール胆石で、男性にはアルコール、女性には胆石が多く見られます。
お酒をよく飲む人に発症しやすいと言われていますが、たまにお酒を飲むぐらいの人が一度に大量のアルコールを摂取したときにも起こることがあります。

急性すい炎の治療法はこちら急性すい炎の再発で移行しやすい慢性すい炎にも注意

すい炎のQ&A

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この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    すい臓の病気 徹底解説「急性すい炎」