詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年7月 号に掲載されています。

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肝臓は、ある程度障害されても働き続けることができるため、異常が起こってもなかなか自覚症状が現れません。そのため、"沈黙の臓器" と呼ばれています。肝臓は、アルコールの解毒や薬物の分解、食事でとったアミノ酸から体に必要なたんぱく質をつくるなど栄養素の加工や貯蔵を行っています。また、肝臓では、脂肪の消化・吸収を助ける胆汁という消化液も作られます。このように、肝臓は、生命を維持するのに欠かせない多くの働きをしています。
※2016年5月11日(水)放送の情報
肝臓のがん「肝がん」を引き起こす原因の一つが、ウイルス性肝炎です。肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあります。日本では、肝がんの原因の約65%がC型肝炎ウイルスで、約15%がB型肝炎ウイルスです。これらの肝炎ウイルスに感染したまま何の対策もとらず放置していると、多くの場合、肝がんを引き起こすリスクが高まります。C型肝炎が原因で肝硬変になった人の3~8%は、1年で肝がん移行するという調査報告もあります。
厚生労働省の調査によると、肝炎ウイルスの感染者は、B型が110万~230万人でC型が190万~230万人と推定されています。ただ、実際に医療機関にかかっている人は少ないため、多くの人が感染に気づかないまま生活していると考えられています。
※2016年5月11日(水)放送の情報
C型肝炎は主に、ウイルス感染した血液から感染します。感染後、症状がなく、治癒する人もいますが、多くの人は「急性肝炎」になります。急性肝炎になると約70%の人が「慢性肝炎」になります。そして、肝細胞の破壊・再生が数年もの間、繰り返されると組織が硬くなる「肝硬変」へと進みます。
さらに「肝がん」に進行する場合もあります。進行が進めば進むほど、がんになる確率が高くなり、肝硬変の5~8%の人が肝がんになります。肝硬変にならずに、慢性肝炎から肝がんになる人も、数%います。
※2018年7月23日(月)放送の情報
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年7月 号に掲載されています。