詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年3月号に詳しく掲載されています。

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日中、突然、強烈に眠くなるという病気があります。その病気とは、過眠症の一種である「ナルコレプシー」。
フランス語で「ナルコ(narco)」は「眠り」を、「レプシー(lepsy)」は「発作」を意味します。ナルコレプシーは、ただの睡眠不足による日中の眠気ではありません。夜は、きちんと眠れているはずなのに、眠くなってしまうのです。
実は、日本は世界で一番有病率が高く、600人に1人がナルコレプシーにかかるといわれています。10~20代の発症が多く、13~16歳の思春期がピークとなります。男女差はありません。
「もしかしてナルコレプシー?」と思った人は、ナルコレプシーに現れる特徴的な症状をチェックしてみてください。主な症状には、次のようなものがあります。
ナルコレプシーでは、会議中や休憩中など健常者でも眠気を感じる状況に留まらず、食事中や散歩中などの通常では考えられないような状況でも耐え難い眠気を感じます。そのような過度な眠気や、それによる居眠りを「睡眠発作」と呼びます。睡眠発作の症状が出ると、5~15分程度眠り続けることが多いといわれています。目が覚めたら一時的に眠気が消えてリフレッシュしますが、1~2時間ほど経過すると再度眠気が出現します。
眠ったままの状態で、起きているときのように、普段から慣れた行動を数分間にわたって自動的に続ける症状です。例えば、駅から自宅まで10分程を歩いて戻ったけど、途中の記憶がないなどの症状です。
笑い・喜びなど、強い感情的な刺激が加わった興奮状態のときに、突然起こる脱力発作のことで、首と膝の力が抜けてしまい、ろれつが回らなくなってしまいます。重度になると全身の力が抜けて、地面に倒れ込んでしまうこともあります。通常、発作持続時間は数秒ですが、重症の場合は数十秒続きます。
主に入眠時に起こる症状です。眠っているときに体が動かなくなるいわゆる「金縛り」です。
入眠してすぐに夢を見ている状態となり、人の声や気配を感じたりする症状です。
「ナルコレプシーになるのはなぜ?原因」についてはこちら詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年3月号に詳しく掲載されています。