詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2017年10月 号に掲載されています。

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インフルエンザウイルスに感染すると、まれに合併症を併発してしまい、入院を必要としたり、死に至ることがあります。危険なものでは、幼児に見られることが多いインフルエンザ脳症や、高齢者に多く見られる肺炎があります。
インフルエンザ脳症は、突然の高熱の後、幻覚や言動の異常、意識障害などの中枢神経障害を引き起こします。
厚生労働省の調査では、毎年50~200人のインフルエンザ脳症患者が報告されており、その致死率は10%といわれています。
インフルエンザ脳症になると、「意識がおぼろげになる」、「意味不明な発言をする」などのサインが現れます。これらの症状が出た場合、すぐに医療機関を受診してください。
もうひとつの危険な合併症が、高齢者に多く見られる「肺炎」です。子どもの場合は、インフルエンザウイルスが直接入り込んで肺炎を起こすことがありますが、高齢者は、インフルエンザにかかったことによって、気道の粘膜などが弱り、そこに細菌が侵入する細菌性肺炎にもかかりやすくなります。
高齢者の場合は、若い人に比べ、インフルエンザになっても高熱が出にくい傾向があります。そのため、微熱であっても数日続いたり、咳が長引くようであれば、肺炎を疑ったほうがいいでしょう。そのほかには、呼吸が浅く荒い、たんがからまるといった症状が、肺炎を疑うポイントです。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2017年10月 号に掲載されています。