腰部脊柱管狭窄のセルフチェックと治療・手術について

更新日

腰部脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)の2タイプ

まずはこちらで「症状チェック」。その腰の痛み「腰部脊柱管狭窄」かも

腰部脊柱管狭窄には2つのタイプがあります。「症状チェック」で腰部脊柱管狭窄の可能性が高かった場合、自分がどのタイプに当てはまるかについても、セルフチェックをおすすめします。

腰部脊柱管狭窄タイプチェックのリスト

「腰部脊柱管狭窄 タイプチェック」の⑤~⑩のうち、当てはまる項目が1つでもあると、馬尾型という、進行しやすいタイプである可能性が高くなります。1つも当てはまらない場合は、神経根型という、進行しにくいタイプであることが考えられます。

【腰部脊柱管狭窄 タイプチェック】
⑤しびれはあるが 痛みはない
⑥しびれや痛みが 脚の両側にある
⑦両足の裏側に しびれがある
⑧お尻の周りに しびれが出る
⑨お尻の周りに ほてりが出る
⑩歩くと 尿が出そうになる

馬美と神経根の場所とそれぞれの特徴

馬尾は、脊柱管を通る神経の束で、馬尾から分かれた神経は、左右の脚に伸びています。そのため、馬尾が圧迫されると両脚にしびれが起こります。また、馬尾はぼうこうの機能を調節しているため、進行すると排尿障害が現れたり、寝たきりになったりする可能性もあります。馬尾型が疑われる場合は、すぐに整形外科を受診することがすすめられます。

神経根は、馬尾から左右に分かれた神経の根元です。神経根のふくらんだ部分は、痛みのセンサーとしての働きを持っているので、圧迫されると強い痛みが起こります。多くは片側の脚だけに痛みが起こります。ただし、多くの場合、数年以内に自然によくなります。
自分の腰部脊柱管狭窄が、どちらのタイプか調べるためにも、脚のしびれや痛みが1週間以上続く場合は、整形外科を受診してください。

腰部脊柱管狭窄のしびれに効果的!「ひざ抱え体操」はこちら

腰部脊柱管狭窄の治療

薬による治療

腰部脊柱管狭窄の薬物療法

腰部脊柱管狭窄と診断されると、多くの場合、まずはのみ薬による治療が行われます。馬尾型、神経根型とも、第一選択薬となるのが、神経への血流を改善するプロスタグランジンE1です。特に、神経根型の多くでは3か月ほどでよくなります。そのほか、馬尾型のしびれに対してはプレガバリン(神経障害性疼痛治療薬)が、神経根型の痛みに対しては非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)などが使われることがあります。

神経根型で歩けないほど痛みが強い場合は、障害されている神経のそばに局所麻酔薬を注射する神経ブロックが行われることもあります。

手術による治療

除圧術 手術前
除圧術 手術後

脊柱管を通る神経の束の馬尾への圧迫が長期間続くと、将来的に寝たきりになる可能性もあります。また、排尿障害が重くなると、手術を受けてもよくならないことがあります。そこで、馬尾型の脊柱菅狭窄症の場合は、薬による治療を数か月続けてもよくならなければ手術が検討されます。

神経根型では、痛みで仕事ができない場合や、痛みのためうつ状態になりかけているといった場合に手術を考えます。手術では、神経を圧迫している部分の骨を取り除く除圧術などが行われます。手術時間は1~2時間ほどで、1~2週間ほど入院します。デスクワークが中心の人であれば、手術後2週間ほどで復帰でき、重労働をする人の場合は約3か月かかることもあります。

腰部脊柱管狭窄のQ&A

『Q&A腰痛』はこちら