腰部脊柱管狭窄症とは?腰痛のほかに脚のしびれ・痛みに注意!
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腰部脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)とは
腰部脊柱管狭窄は、腰の部分の椎骨の脊柱管が狭くなり、その中を通る神経が圧迫されて、腰痛だけでなく下半身のしびれや痛みなどが起こる病気です。原因は、加齢によって椎骨が変形したり、脊柱管の後ろ側にあるじん帯が厚くなったりすることです。早い人では40代後半から発症し、年をとるにつれて発症頻度が高くなります。
腰部脊柱管狭窄は、筋肉、骨、関節などの運動機能が障害され、立つ、歩くといった機能が低下するロコモティブシンドロームの1つです。日常生活が不自由になるだけではなく、進行すると介護が必要となる危険性が高まります。
腰部脊柱管狭窄の症状

「腰部脊柱管狭窄 症状チェック」の表にある①から④の症状のうち、当てはまる項目が多い人ほど、腰部脊柱管狭窄である可能性が高くなります。
【腰部脊柱管狭窄 症状チェック】
①太ももから ふくらはぎや すねにかけて しびれや痛みがある
②しびれや痛みは しばらく歩くと強くなり 休むと楽になる
③しばらく立っているだけで しびれたりいたくなったりする
④前かがみになると しびれや痛みは楽になる
腰部脊柱管狭窄で必ず現れる症状が、脚のしびれや痛みで、太ももからふくらはぎやすねにかけて起こります。腰痛は必ず起こるわけではありません。

また特徴的といえる症状が、腰部脊柱管狭窄の約7割に起こる間欠跛行(かんけつはこう)です。
歩いているうちに脚のしびれや痛みが強くなって歩けなくなり、前かがみになって少し休むと楽になって、また歩けるようになる......といった症状を繰り返します。しばらくまっすぐ立っているだけで、しびれや痛みが起こることもあります。
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