詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年12月号に詳しく掲載されています。

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特に40歳以上の喫煙者で、次の3つの症状に当てはまる人は、COPDが疑われます。
①長めの階段を上がったときに 息切れ・きつく感じる
②同世代の人と歩くと自分だけ遅れ 追いつこうとすると 息切れ
③若い頃から 冬の朝に せきやたんが出やすい
初期のCOPDの典型的な症状は、長めの階段を上がったときに起こる息切れです。ただし、息切れは徐々に起こりやすくなるので、自覚はなく、きついと感じるだけの場合もあります。ほかにも、同世代の人と歩いているのに自分だけ遅れたり、追いつこうとすると息切れがしたり、きつく感じたりする場合も、COPDが疑われます。
若いころから冬になると朝方にせきやたんが出る人は、もともと肺や気管支が弱いため、COPDになりやすい傾向にあります。寒さにより気管支が収縮し、その結果、せきやたんが出やすくなるのです。こうした症状がある人は、COPDを疑って検査を受けることがすすめられます。
たばこを吸う人は、エスカレーターやエレベーターばかり使わずに、駅の階段などを上って息切れやきつさをチェックすることをおすすめします。
喫煙者や喫煙歴がある人がCOPDを発症しているかどうかを簡便に調べる方法に、COPDチェックがあります。COPDチェックは、日本で開発され2017年に発表されたもので、COPDの診断の補助として実際に用いられている質問票と同様の内容です。
「COPDチェック」をやってみる①現在の年齢は?
40~40歳 0点
50~59歳 1点
60~69歳 2点
70歳~ 3点
②かぜを引いていないのに たんがからんでせきをすることがある?
いつも・ほとんどいつも・ときどき 1点
まれに・ほとんどない 0点
③走ったり 重い荷物を運んだとき同世代の人と比べて息切れしやすい?
はい 1点
いいえ 0点
④この1年間で走ったり重い荷物を運んだとき、ゼイゼイやヒューヒューを感じることがあった?
いつも 2点
ほとんどいつも 1点
ときどき・まれに・ほとんどない 0点
⑤これまで たばこをどれくらい吸った?(1日の平均本数×喫煙年数=)
吸わない 0点
1~399 1点
400~999 2点
1000~ 3点
COPDチェックには5つの質問項目があり、それぞれの質問の回答に付けられた点数を合計します。合計点数が4点以上の場合は、COPDを発症している可能性が高いと考えられます。その場合は医療機関を受診し、呼吸機能検査を受けることがすすめられます。4点以上の場合や、3点以下でもCOPDの疑いがある場合は、医療機関で検査や治療を保険適用で受けることができます。
「COPD」医療機関による呼吸機能検査、治療についてはこちら詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年12月号に詳しく掲載されています。