夏のレジャー 安全健康術 「危険な虫刺され」

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マダニのSFTSウイルス

マダニのSFTSウイルス

マダニは、家の中にいるヒョウヒダニとは違って、体長3mm以上と肉眼で見えるほど大きく、主に森林や草地などに生息し、鹿やいのししなどの動物の血液を吸って生きています。マダニのなかには細菌やウイルスなどの病原体を持つものがおり、刺されると、日本紅斑熱ライム病SFTS重症熱性血小板減少症候群)など、さまざまな感染症を発症することがあります。
SFTSは、ごく一部のマダニがもつSFTSウイルスが原因で起こる病気で、日本では2013年1月に初めて感染が確認されました。医療機関でSFTSと診断された人は2013年に40人で、そのうち13人が亡くなっています。感染地域は西日本に集中しており、亡くなっているのはほとんどが高齢者です。SFTSウイルスに感染すると、刺されてから6日から2週間の間に高熱が出たり、吐き気、腹痛、下痢、血便など、胃腸に関わる症状が現れます。レジャーの際だけでなく、農作業、森林作業を行う際にも注意が必要です。

マダニの対処法

マダニの対処法

マダニは、口元の突起を皮膚に差し込んで吸血し、数日から10日にわたり、血液を吸いながら徐々に大きくなっていきます。マダニが衣服の上や皮膚の表面を動き回っているときは簡単に払い落とせますが、1か所にじっとしているのを見つけた場合は、血液を吸い始めていると思われるので、無理に取ろうとせずに皮膚科を受診してください。また、2週間以内に高熱などの症状が現れたら、医療機関を受診し「マダニによる感染症ではないか」と伝えてください。
SFTSを防ぐ方法として最も有効なのは、マダニに刺されないようにすることです。森林や草地に行くときには、むやみに茂みに入らないようにしましょう。マダニは葉から足元に乗り移るので、下半身、特に脚を露出しないように注意し、衣類の隙間をなるべくつくらないようにします。上半身もなるべく肌を覆うようにしましょう。そのうえで、市販のDEET配合の虫除けスプレーを、足元を中心に服の上から十分に吹きつけます。帰宅したら、皮膚のやわらかい場所を中心に、マダニが付着していないかどうかをチェックしてください。

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