胸焼けを引き起こす「胃食道逆流症」とは

胃食道逆流症とは、いったんは胃の中に入ったものが、食道まで逆流することで「食後に胸焼けがする...」「胃液がこみ上げてきて酸っぱく感じる...」などの不快な症状を起こす病気です。胃には食べ物を消化するために出る胃酸から自らを守る粘膜がありますが、食道にはこうした機能はありません。なんらかの原因で逆流してきた胃酸にさらされ続けると、食道が傷つき不快な症状が起こります。
欧米に多く、日本には少ないとされてきた病気でしたが、20年ほどで日本でも患者がどんどん増えています。さらに高齢者に多いとされてきた病気でしたが、最近は若い人にも見られるようになってきました。食生活など生活習慣の欧米化がおもな原因とされています。