じんましんの約7割は原因不明

じんましんは突然、皮膚に激しいかゆみを伴う発疹が現れる病気です。発疹は体のどこにでも現れ、広い範囲におよぶこともあります。通常、発疹は現れてから24時間以内に消えてしまうのが特徴で、じんましんの約9割は1週間以内には治まります。しかし、なかには慢性化して数か月、数年と長く続く場合もあります。繰り返したり広い範囲に現れる場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
じんましんの原因で最も多いのは「原因不明」で全体の約7割ほどです。原因を特定できるのは全体の約3割弱で、皮膚のこすれや寒冷・日光などの「物理性の刺激」によるもの、入浴や運動時の「発汗」によるもの、特定の食品や薬などによる「アレルギー」、そのほか青魚、豚肉、たけのこなどを食べたときに一時的に起こるじんましんなどがあります。実は治療で薬の効果が現れやすいのが「原因不明」のじんましんです。じんましんの治療では"原因探し"は必ずしも重要ではありません。原因がわからなくても、薬による治療によって多くのじんましんは治すことが可能です。