ゆっくりと進行するパーキンソン病の症状と検査方法

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パーキンソン病の主な症状

パーキンソン病の症状

パーキンソン病は、脳の神経細胞に異常が起こり、「手足が震える」「動作が遅くなる」「筋肉が硬くなる」「バランスが保てない」などの症状が現れる病気です。こうした運動に関する症状に加えて、足腰の痛みや疲労もよく起こります。そのほかにも、「便秘」「嗅覚低下」「不安・うつ」「レム睡眠行動異常症などの睡眠障害」「起立性低血圧」「認知機能障害」「嚥下[えんげ]障害」などが起こることもあります。これらは自律神経や心の働きに関わる神経に病気の影響が及ぶために起こると考えられます。

パーキンソン病の症状

発生する症状は、進行度合いによって異なる

パーキンソン病は何年もかけてゆっくり進みます。パーキンソン病は、かつては「寝たきりになる病気」といわれていましたが、適切な治療をすれば症状はかなり抑えられ、発症してから10~15年、さらにはそれ以上の期間、自立した生活を送ることができます。
最も初期から現れる症状は、手足の震えです。進行には5段階あり、最初は症状が体の片側に起こります。進行すると、症状は徐々に両側に広がります。発症してから数年後、さらに進行すると、体のバランスが保てなくなります。その後、介助が必要な段階を経て、最も重症な段階になると、車いすなどが必要になります。

パーキンソン病を早期発見

パーキンソン病を早期発見

早期発見のためには、最初に現れることが多い手足の震えや、歩き方の変化を見逃さないことが大切です。歩幅が小さくなったり、足を引きずる場合は要注意です。こうした症状に気付いた場合は、神経内科を受診してください。
神経内科では、まず問診で詳しい話を聞き、体の動きやバランスなどを細かく調べます。パーキンソン病が疑われた場合は、画像検査が行われます。SPECT(単一光子放出コンピュータ断層撮影)によってドパミンが減少しているかどうかを調べたり(※2014年より保険適用)、交感神経の変化を調べる場合もあります。ほかにもCTやMRIなどが行われることもあります。

パーキンソン病を早期発見

最近の研究で、運動の症状より先に「便秘」「嗅覚低下」「うつ」「レム睡眠行動異常症」などが、しばしば前触れとして現れることがわかってきました。手の震えがあり、なおかつこれらの症状が思い当たる場合は、より積極的に受診することをお勧めします。