危ない!お風呂のヒートショック

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ヒートショックと入浴時の事故

ヒートショックと入浴時の事故

急激な温度変化によって、血圧が急に上昇したり下降したりして体が不調になることをヒートショックといいます。ヒートショックを起こすと心臓や血管に異常が発生して突然死する場合もあります。2011年にお風呂で亡くなった人は約1万7000人と推測され、その多くにヒートショックが関係していると考えられています。特に冬の寒い時期には注意が必要です。
脱衣所と浴室の室温10℃、お湯の温度41℃の条件で血圧の変化を調べたところ、脱衣所で裸になると収縮期血圧は約100mmHgから115mmHgに上がり、その後も上がり続けました。そして、お湯につかった直後に約140mmHgと最も高くなりました。その後、血管が温められて拡張することや、お湯の中では心臓の収縮・拡張が制限されることなどから、血圧は急激に低下します。浴室から出るために立ち上がると血圧はさらに下がり、お湯から出ると急激に上がります。こうした、入浴時の温度変化などに伴う急激な血圧の変化が、脳や心臓に異常を起こし、事故につながります。

血圧変化を抑えるには

血圧変化を抑えるには

入浴による事故を防ぐには、入浴前とお湯につかった直後の血圧の急上昇、入浴中の急下降の防止が重要です。入浴する前には、浴室・脱衣所を暖めておくようにしましょう。脱衣所や浴室を暖めておけば、「脱衣後」「お湯につかった直後」「お湯から出た直後」それぞれの血圧の急上昇を防ぐことができ、ヒートショックによる事故を予防できます。例えば、浴室の扉を開けて高い位置からシャワーでお湯張りをすると、浴室や脱衣所を暖めておくことができます。
お湯に入る前には、かけ湯をしてから入りましょう。いきなりお湯に入るよりも、手足など心臓から遠い部分から順に5回程度かけ湯をしてから入ると、血圧の変化が緩やかになり、心臓の負担も少なくなります。浴槽のお湯の温度は、体温に近いほど血圧の変化が小さくなります。熱いお湯は避け、夏は38℃程度、冬は40℃程度までの温度で入るようにしましょう。たとえば半身浴を3~5分間行い、お湯に慣れたら少し熱い湯を足すのもよいでしょう。

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