軽度認知障害とは

軽度認知障害とは、健常と認知症の間のグレーゾーン状態のことで、MCIとも呼ばれます。この状態になると、記憶力や判断力、物事を組み立てて行う能力、言語能力といった認知機能に多少の低下があるものの、日常生活にはさほど支障はありません。たとえば、昨日外出したという、自分の体験そのものを忘れてしまうことがありますが、「昨日はあそこに出かけたじゃない」などと指摘すると思い出します。
厚生労働省の推計では、軽度認知障害のある人は約400万人おり、65歳以上の人の約13%、認知症のある人は約462万人で、65歳以上の人の約15%とされています。つまり、65歳以上の人の30%近くが軽度認知障害もしくは認知症と考えられます。