アレルギー性鼻炎とは?原因や予防法、最新の治療法をまとめて解説

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アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎は、アレルギーの原因となる物質によって鼻の粘膜が刺激され、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状が発作的に起こるアレルギー疾患です。
アレルギー性鼻炎は、ハウスダストなどが原因で季節に関係なく症状が起こる通年性アレルギー性鼻炎と、主に花粉によって症状が起こる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の2つに大きく分けられます。

通年性アレルギー性鼻炎とは

通年性アレルギー鼻炎は、季節に関係なく症状が起こり、原因の多くは、室内のほこりであるハウスダストやダニだと考えられています。カビやペットの毛、ふけ、唾液なども原因になります。

季節性アレルギー性鼻炎とは

季節性アレルギー性鼻炎は、特定の季節に症状が起こるものです。なかでも代表的なのは花粉が原因となるもので、「花粉症」とも呼ばれます。
特にスギ花粉がよく知られていますが、季節や地域によってさまざまなものがあります。関東地方では、ほぼ1年を通して花粉症に関連するさまざまな種類の花粉が飛散していて、スギは2~4月ごろ、ヒノキは3~5月ごろ、カモガヤは5~7月ごろ、ブタクサとヨモギは8~10月ごろになります。
スギ花粉症に対しては、舌下免疫療法という新しい治療が、2014年10月に健康保険の適用になりました。

アレルギー性鼻炎を予防するために日常でできる対策

日常生活では、身の回りからアレルギーの原因を排除することが重要です。
通年性アレルギー性鼻炎の場合、特に重要なのがダニ対策です。布団はダニがつきやすく、その死骸やふんも原因となるため、丸洗いして清潔に保つようにします。自宅で丸洗いできる布団もあり、コインランドリーやクリーニング店でも丸洗いができます。布団や枕のカバーは、生地の目が細かくツルツルしていてダニが侵入しにくいものを選びましょう。

掃除では、畳やカーペットは掃除機をゆっくり動かして(一畳当たり30秒以上)念入りに、できれば1日2回くらいかけましょう。フローリングであれば、ダニがつきにくく、拭き掃除もしやすくなります。また、空気が乾燥すると鼻の粘膜が乾いて症状が起こりやすくなるので、冬の室内は、湿度50%、温度20~25℃に保ちます。

季節性アレルギー鼻炎のスギ花粉症に用いられる舌下免疫療法

季節性アレルギー性鼻炎であるスギ花粉症の根本的な治療法として、舌下免疫療法という新しい治療が期待されています。
舌下免疫療法は、スギ花粉の成分を含むエキスを体内に入れることによって、スギ花粉に対する体質を少しずつ変えていく治療です。登録医のいる医療機関で行われます。
1日1回舌の裏に自分で液薬を投与し、2分間保持した後にのみ込みます。治療は少なくとも2~3年以上毎日続ける必要がありますが、治療終了後は長期間効果が続くと期待されています。
副作用として口の中の腫れやかゆみなどが起こることがあります。治療効果の検討では、スギ花粉飛散ピーク時に軽症で済んだ人の割合は、舌下免疫療法を1年半続けた群が55%で、偽薬を使った群の25%を上回りました。製薬会社の治験では、症状がほとんどなくなった人が17%いる一方、効果がなかった人も20%いるという結果が出ています。

2016年6月から、錠剤による新しい舌下免疫療法が保険適用となりました。

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