加齢性難聴を防ぐには?検査と予防法・治療法について

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加齢性難聴耳がおかしい

加齢性難聴の予防

加齢性難聴の予防

加齢性難聴は加齢とともに誰でも起こる可能性があります。加齢性難聴を悪化させる原因として、糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化、喫煙、過度な飲酒、騒音などがあります。糖尿病があると加齢性難聴を悪化させることが全国規模の疫学調査であきらかになっています。
動脈硬化や高血圧などの生活習慣病があると、内耳や脳の血流が悪くなって、聞こえの機能に悪影響を及ぼすとされています。喫煙やアルコールのとり過ぎは、動脈硬化や高血圧の悪化に深く関係するので、特に注意が必要です。これらの原因を取り除くことが、加齢性難聴の予防になります。
また、環境を整えることも大切です。騒音などは体の中に「酸化ストレス」を増加させ、正常な細胞の組織を壊してしまうため、難聴を起こしやすくするといわれています。

加齢性難聴の検査

聞こえが悪くなったら、耳鼻科を受診して問診聴力検査を受けます。
問診では日常生活での聞こえの状態を確認します。また、加齢性難聴は高い音が聞き取りにくくなるため、聴力検査では高い音がどれくらい聞こえるかを調べます。高い音が聞こえないと、加齢性難聴が始まっている可能性があります。

加齢性難聴の治療

加齢性難聴には根本的な治療法はありません。
加齢性難聴と診断されたら、補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科を受診し、医師の指導のもと、連携している認定補聴器技能者がいる販売店で、自分に合った補聴器を選ぶことが大切です。
加齢性難聴と診断されて、補聴器を使用しているのに、聞こえがどんどん悪くなる場合は、遺伝性難聴という他の病気の可能性があります。

『自分に合った補聴器の選び方』はこちら

この記事は以下の番組から作成しています

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    難聴と思ったら 最新情報「加齢性難聴」