慢性腎臓病 2つの透析治療法2 腹膜透析

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腹膜透析とは

腹膜透析とは

慢性腎臓病が進行し、腎臓の働きを示すGFRが10未満になると透析治療が行われます。透析治療には血液透析のほかに「腹膜透析」があります。
腹膜は胃・腸・肝臓などの表面と腹壁の内側を覆っているひとつづきの膜です。この腹膜を使って血液を浄化するのです。医療機関ではなく自宅などでできます。
腹膜透析は血液透析に比べて、次のような長所があります。

  • 週に何度も通院したり何時間もベッドで過ごしたりする必要がない
  • 通勤・通学・家事がそれまでとほぼ同じように続けられる
  • 残っている腎臓の働きが比較的長く維持される
  • 透析を徐々に行うため、心臓をはじめとする体への負担が軽い

一方、腹膜透析では交換時の感染による腹膜炎や、長期化すると腹膜の硬化症に注意する必要があります。また腹膜の機能はしだいに低下するため、多くの場合、5年から10年で血液透析に移行しなければなりません。

腹膜透析の手順

腹膜透析は、腹腔に埋め込んだカテーテルを通して透析液を腹腔内に入れ、日常生活を過ごし、数時間後に老廃物がたまった透析液を体外に出すという方法で行います。
透析液の交換には30分程度かかります。これを1日3回~5回繰り返します。交換の作業は自宅や外出先に清潔な場所を確保して行います。透析液の交換を睡眠中に1回だけ自動的に行う方法もあります。

1.カテーテルを使って透析液を腹膜に囲まれた腹腔に注入する

腹膜透析の手順

2.透析液が腹腔にたまった状態で生活する

腹膜透析の手順

3.血液中の老廃物や余分な塩分・水分が、腹膜に広がっている細い血管を介して透析液の中へ数時間かけてしみ出していく

腹膜透析の手順

4.老廃物などを含んだ透析液をカテーテルで排出する

腹膜透析の手順

5.新しい透析液を注入する