透析療法とは

慢性腎臓病が進行すると、腎臓は体内の老廃物や余分な塩分・水分を十分に取り除くことができなくなります。老廃物が体にたまるため「尿毒症」というさまざまな症状が現れてきます。
透析療法とは、腎臓の働きの代わりをして老廃物や余分な塩分・水分を排出する治療法です。
透析が必要になるのは、腎臓の機能がかなり失われてからです。腎臓の働きを示す数値にGFR(糸球体ろ過量)があります。腎臓の働きが正常の何パーセント程度かを示す数値で、60未満が続いた場合に慢性腎臓病と診断されます。
このGFRが10未満になると、尿毒症の症状、生活面の支障などにも配慮して透析の開始を考慮します。GFRが30を切るようになったら、医療機関で透析療法に関する説明を受け、準備を始めておくようにしましょう。