糖尿病の合併症2 神経障害と新たな合併症「がん・認知症」

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三大合併症の一つ「糖尿病神経障害」

三大合併症の一つ「糖尿病神経障害」

三大合併症の一つ、糖尿病神経障害は、足の指や足の裏のしびれ・痛み・感覚まひが、しばしば最初に現われます。これは、体の感覚をつかさどる末梢神経が傷つくことで起こります。ほかにも、内臓の働きを調節する自律神経が傷つき、胃のもたれ・便秘・下痢・立ちくらみなどが起こることもあります。
糖尿病神経障害の予防と治療には、血糖値の管理が最も大切です。発症した場合には、しびれや痛みなどの症状をやわらげるアルドース還元酵素阻害薬などの薬が使われます。また、禁煙したり、高血圧・脂質異常症を改善することも予防と治療につながります。

新しい合併症「がん・認知症」

新しい合併症「がん・認知症」

最近では、がん認知症も糖尿病の合併症と考えられるようになってきました。なかでも肝臓がんは2.0倍、すい臓がんは1.9倍、大腸がんは1.4倍と、それぞれ危険性が高まるとみられています。がんが糖尿病の合併症と考えられる理由には、「糖尿病とがんになりやすい生活習慣が共通している」、「インスリン抵抗性ががん細胞の増殖を促す」などがあげられます。
認知症では、アルツハイマー型の危険性が2.1倍に高まるとの報告があります。インスリン抵抗性があると血液中のインスリン濃度が高くなることで、アルツハイマー型認知症の関連物質の体からの除去を妨げてしまう可能性が指摘されています。

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この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康放送
    糖尿病 治療の秘けつ「合併症を食い止める」