変形股関節症の治療 3つの主な手術療法

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変形股関節症の手術

変形性股関節症の治療としては、生活スタイルの見直しや歩行時の注意などの「生活改善」のほか、「運動療法」、「薬物療法」、「手術療法」があります。生活改善や運動療法、薬物療法を行っても痛みが改善されない場合に手術を検討します。主な手術には「関節鏡手術」、「骨切り術」、「人工関節手術」があります。どの手術を受けた場合も、生活改善や運動療法を継続することが重要です。

関節鏡手術

関節鏡手術

関節鏡手術は関節に内視鏡を入れ、関節の中で治療をするものです。皮膚を2か所から3か所、1cmほど切開して、ここから関節の中に、直径5mm程度の関節鏡と手術器械を入れて行います。
軟骨がすり減ることで、軟骨の表面がザラザラになり周辺に炎症を起こしますが、その炎症が起きている場所を切除したり、痛みの原因になっている軟骨のかけらを取り除いたりします。病気の進行を遅らせることができますが、軟骨が増えるわけではないので、治療後に痛みなどの症状が再発したり、徐々に進行したりするので、定期的な検診が必要です。この手術は前股関節症から末期股関節症まで幅広い患者に行うことができます。

骨切り術

骨切り術

骨切り術には骨盤側の手術と大腿骨(だいたいこつ)側の手術がありますが、どちらも骨の一部を切り取り、それを移動させる手術です。
骨盤側の手術の場合、骨盤の臼蓋(きゅうがい)をくさび形に切り取って、外側に引き出して固定します。手術をする前は、臼蓋に接する大腿骨の部分が少ないため、軟骨の狭い部分に負荷が集中して、すり減りやすい状態ですが、手術を行うと、大腿骨全体が臼蓋に覆われるので、軟骨の広い面で体重を支えられるようになり、軟骨がすり減りにくく、長い間関節が維持できるようになります。
この手術の対象になるのは、前股関節症から進行期股関節症の一部までの患者で、軟骨が十分に保たれている40歳ぐらいまでです。

人工関節手術

人工関節手術

人工関節手術は、変形して傷んだ関節を切り取って、人工の関節に置き換える手術です。
病気がかなり進んで、軟骨がすり減り、股関節の形が極度に変形した状態のときにこの手術を検討します。この手術は進行期股関節症から末期股関節症の患者が対象になります。