ドライマウスになると、以下のような症状が出ることがあります。
- 口やのどの渇きがずっと続く
- 口の中がネバネバする
- 口の中が痛い
- パンやビスケットなど乾いたものが食べづらい
- 味覚がおかしい
- 夜、口が乾いて目が覚める
誰しも緊張したときなど、一時的に口が乾くことがあります。実際は、病気でない場合がありますが、心配であれば一度、歯科やドライマウスを専門にしている医療機関を受診しましょう。
上記の症状が慢性的に続いている場合や、口に痛みなどの違和感があるときには特に注意が必要です。
ドライマウスの検査
ドライマウスが疑われる場合は、検査でその原因を探っていきます。
問診では、服用中の薬や、糖尿病かどうか、また、ストレスが原因となることも多いので、生活やうつ病の有無などについて聞きます。
視診では、口の中を確認し、乾き具合や炎症があるかどうかを見ます。
また、診断のために唾液分泌検査が行われます。決められた時間でどれだけの唾液が出るか調べます。
シェーグレン症候群が疑われる場合には、唾液腺の造影検査や病理検査、血液検査などを行います。
ドライマウスの治療
ドライマウスの治療では、まず、その原因を取り除くことから行われます。
たとえば、入れ歯が合っていないために十分に噛めず、唾液の分泌が減っている人は入れ歯の調整を行う、シェーグレン症候群の場合には唾液の分泌を促進させる薬を処方する、などです。
こうして原因別の治療をした上で、ドライマウス用のケア用品を使って対症療法も行っていきます。
洗口液(マウスウォッシュ)
保湿剤が入っていて、口をゆすいで使用します。
保湿スプレー
口の中にスプレーして使用します。外出先で使用しやすいのが特徴です。
保湿ジェル
ジェルを指で口全体に塗ります。この時唾液腺が刺激され、唾液が出てくる効果も期待できます。
マウスピース
医療機関でその人に合わせて作ります。夜寝る時に、上あごに装着して使用します。上あごには唾液を分泌している腺がたくさんあるので、これを覆うことで唾液の蒸発を防ぎます。
夜間口呼吸防止テープ
寝る時に唇に貼り付けて口を開かなくすることで、口呼吸による唾液の蒸発を防止します。
マウスピース以外は市販されています。外出時は保湿スプレーを使い、寝る時にはマウスピースを使うなど、時と場合などによってうまく使い分けましょう。
ドライマウスのQ&A
- 原因が分からない/イライラする(58歳 女性)
- 5年前から味覚異常とドライマウスで苦しんでいます。シェーグレン症候群は否定され原因は不明。唾液量検査にてドライマウスの診断... 続きを読む
「Q&A ドライマウス」はこちら