中枢性睡眠時無呼吸の治療


中枢性睡眠時無呼吸は、その原因に合わせた治療を段階的に行っていきます。
心不全が原因の場合には、まずは薬物治療と生活改善です。薬物治療や生活改善でも改善しない場合は、夜間在宅酸素療法や持続陽圧呼吸療法(CPAP)などを行います。
脳卒中や腎不全が原因と考えられる場合は、病気自体の治療や生活改善、持続陽圧呼吸療法などが行われます。
薬物療法では、ACE阻害薬や利尿薬、β遮断薬などで血管を拡げ、血圧を下げることで心臓への負担を減らします。また、心臓の働きを助ける強心薬のジギタリス製剤を使うこともあります。
生活改善で大切なのは、減塩や禁煙などで心臓への負担を減らすことや、アルコールを控えて睡眠の質を保つことです。さらに、運動も継続的に行いましょう。たとえば、最初の1~2週間はウォーキングなどの軽い運動を、1日に2~3回、5分ずつ行います。その後、体調の悪化や体重の増加などがないことを確かめながら徐々に運動の負荷を高めていきましょう。