症状が進行しやすい「子どもの近視」 原因は遺伝と環境、近業に注意

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子どもの近視

子どもの近視

基本的な目の構造は、よくカメラに例えられます。角膜と水晶体はレンズの、網膜は画像を写すスクリーンの役割をしています。網膜にピントが合う状態を「正視」といい、正視の眼球は丸い球のような形をしています。
近視のほとんどは、眼球が前後に伸びてしまうことが原因です。近視になると後ろに伸びた分、網膜で合わせるはずのピントが前にズレますので、遠くのものが見えなくなります。
生まれたとき、ほとんどの人は眼球の前後は短いため、強い遠視の状態です。成長とともに眼球が拡大して正視になります。そして一部の人は、そこから眼球がさらに伸びて近視になるのです。人によっては、近視は一生かけて進行することもあります。子どもは、からだが成長期ということもあり近視が進みやすい側面があります。

子どもの近視の原因

子どもの近視の原因

最近の調査によると、裸眼視力が0.3未満の小学生の割合は、昭和54年度から平成27年度までの約35年の間に3倍以上増えています。
近視になる原因は大きく2つ考えられます。それは「遺伝」と「環境」です。例えば、両親いずれも近視でない子どもに比べて、両親とも近視の子どもは近視になるリスクが高くなるという結果があります。また、性別、年齢、人種、両親の近視、屋外活動といった項目を調べた結果、「近業」というものが近視の発症と大きく関係があるとわかっています。近業は、子どもの生活行動でよく見られる、テレビやゲームを近くで見る、携帯やパソコン画面、本を近くで見て作業する生活行動のことを指します。
例えば、ノートをとったりする際、前かがみの姿勢になって目が近づきすぎると、その状態でピントが合うように眼球が伸びるため、近視が進みます。