ストレスが原因で起こる体と心の不調・症状・病気まとめ

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ストレスが影響する病気、症状

ストレスが影響する病気、症状

ストレスは体と心のさまざまな病気や症状に影響を与えます。ストレスが関係して病気を引き起こしている場合、ストレスにどう対処するかが大切な治療になります。

頭痛

ストレスが原因で片頭痛や緊張型頭痛を引き起こす

ストレスによって、体に現れる代表的な症状に頭痛があります。強い痛みが急に現れる片頭痛や、重い痛みがだらだらと続く緊張型頭痛のどちらにもストレスの影響があるといわれています。特に、首から肩にかけての筋肉の緊張が原因の緊張型頭痛では、筋肉を緩めたり気分転換をしたりしてリラックスすることが大切です。

めまい

タイプ別めまいの原因

体がフワフワするように感じるめまい(浮動性めまい)は、心の状態やストレスが関係していることが多いとされています。
ぐるぐる目が回るようなめまい(回転性めまい)の場合は、良性発作性頭位めまい症メニエール病が原因の可能性があります。

免疫の異常・アレルギー

免疫の異常、アレルギーの原因にストレスが関与

ぜんそくアトピー性皮膚炎といったアレルギーの病気も、ストレスによって起こりやすくなったり、悪化したりすることがあります。

高血圧・心臓病

ストレスが血管収縮を引き起こし、高血圧につながる

ストレスがかかると、交感神経の活動が活発になり、血管が縮まることで高血圧が起こると言われています。血圧を下げるには減塩したり、運動したりなど大変な努力が必要になりますが、ストレス対応というのも対策の一つになります。

胃痛・下痢・便秘

ストレスは胃痛・下痢・便秘の原因にもなる

強い緊張状態によってお腹を下した経験がある方も多いかと思います。ストレスによって胃や腸の動きに異常をきたし、胃の痛み、下痢・便秘、逆流性食道炎などを引き起こすケースが見られます。

腰痛

ストレスが原因で腰痛が起こることもわかってきています。ぎっくり腰椎間板ヘルニアといったような整形外科の問題によって起こる腰痛のケースもありますが、そういった問題が見られないにもかかわらずちょっとした痛みがずっと続くような場合、ストレスが原因の慢性腰痛が疑われます。

ストレスが原因の慢性腰痛 実際例についてはこちら

更年期障害

ストレスが更年期障害につながり、ほてりなど身体の異常や、イライラしやすくなるなど心の症状が見られやすくなることがあります。この場合、ホルモンや自律神経といった体のバランスをとる様々なメカニズムに対し、ストレスが悪い影響を与えてしまうことに起因すると考えられます。

記事『女性に必ず訪れる更年期 症状や原因、女性ホルモンのゆらぎとのつき合い方』
記事『男性の更年期障害とは?症状(イライラや不眠など)・セルフチック・診断方法』

うつ病・不安症

うつ病や不安症(不安障害)といった心の病気にも、さまざまなストレスが関係しています。大きなストレスがかかることで脳の機能に何らかの失調が起こり、心や体に症状が現れます。
社会生活を送るうえでストレスは避けられません。たまり過ぎていないかときどき点検し、早めに対処するようにしましょう。

心の問題が大きいときは心療内科へ

心の問題が大きいときは心療内科へ

ストレスなど心の問題が大きく影響し、体に症状が現れる病気を心身症といいます。体に症状がある場合、一般に胃痛なら消化器科や内科というように、症状の現れた臓器の専門科を受診します。ただし心の問題が大きい場合は「心療内科」を受診するのもよいでしょう。心療内科では心身症をはじめ、ストレスが関係するさまざまな病気を、それぞれの専門科と協力しながら治療していきます。
なお、うつ病など、主に心の問題で脳の機能に障害が現れる病気は、精神科が担当です。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    これで解消! ストレス「こんな病気に注意!」