若い女性に発症しやすい膠原病 全身性エリテマトーデスとは

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『きょうの健康』では2月14日に「あなたの貧血 最善の対策」、15日に「メディカルジャーナル 急増する梅毒 最新情報」を放送しました。

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全身性エリテマトーデスの症状

全身性エリテマトーデスの症状

膠原病(こうげんびょう)とは1つの病気の名前ではなく、共通する特徴を持った病気の総称です。関節リウマチなど20ほどの病気が含まれます。
その膠原病の1つ「全身性エリテマトーデス」は、膠原病の中でも比較的患者数の多い病気です。ほかの膠原病とは違い、20~30歳代の若い女性に発症しやすいのが特徴です。
発症のきっかけとして多いのは、日光(紫外線)を浴びたことやストレス、妊娠出産、薬の使用、ウイルスや細菌感染が挙げられます。
典型的な症状は、鼻から両頬にかけて現れる「蝶のような形の赤い発疹(蝶形紅斑)」で、かゆみなどはありません。ほかに、「多関節炎」や「39℃程度の発熱」、指先が白くなる「レイノー現象」がよくみられます。
全身性という病名のとおり、全身のさまざまな臓器に障害を起こしやすく、特に「腎炎」から「腎不全」を起こすことがあります。ほかにも「胸膜炎」「心膜炎」「感染症を起こしやすい」「出血しやすい」といった症状も起こります。脳の血管炎から「意識障害」などの神経症状を起こすこともあります。
早期のうちに内科のリウマチ専門医を受診して、臓器の病変が進行する前に治療を始めることが大切です。

治療

治療

全身性エリテマトーデスの治療では、特にステロイドののみ薬の効果が高いことが多く、この薬が使われるようになって、50%以下だった5年生存率は90%以上と大きく改善しています。免疫抑制薬は、ステロイドだけでは効果が十分でない場合に併用されます。
発症のきっかけとなる要因は、悪化の引き金にもなるため、日常生活においても注意が必要です。