関節リウマチの予防と対策 日常生活で工夫できることとは?

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自分でできること

自分でできること

関節リウマチの治療は目覚ましい進歩を遂げていますが、原則、一生つき合っていく病気です。進行を抑え、症状を改善するために、ふだんの生活の中で、気をつけたり工夫したりすることも大切になります。
たとえ、寛解が続いているとしても、定期的に受診して最適な治療を続けることが必要です。そのうえで、リハビリ、感染症や合併症の予防・早期発見、体調管理と生活習慣の改善に取り組みましょう。

日常生活で行うリハビリ

日常生活で行うリハビリ

関節に過度な負担をかけることは、関節の変形を進める要因になります。まったく体を動かさないのはよくありませんが、ふだんの姿勢や何気ない動作を見直すことで、無意識にかけている関節の負担を軽くすることができます。
たとえば、スマートフォンや携帯電話の操作。片手で行うのではなく、両手で持って操作をすると、手首の関節にかかる負担を軽くすることができます。このとき、両腕を机で支えるようにするのもポイントです。
椅子から立ち上がるときは、机に手のひらだけつくのではなく、手のひらから前腕全体を使って、体重を支えるように立ち上がります。そうすると、手首の関節だけに負担がかかるのを防ぐことができます。
また、関節が腫れて熱を持っている状態でなければ、体を動かすことも大切です。特別な運動でなくても、歩いたり家事をしたりすることも立派な全身運動になります。水中ウォーキングは浮力が働くため、関節にかかる負担が小さくなり、おすすめの運動です。関節は使わないと固まって動かしにくくなってしまいます。多少痛みがあっても、1日1回はすべての関節をめいっぱい曲げる・伸ばすことも励行しましょう。
ただし、関節が腫れて痛む場合や、体調が悪い場合は無理をしてはいけません。自分のその日の体調と相談しながら、運動と関節の保護を車の両輪のように考えて過ごしましょう。

感染症と合併症の予防

感染症と合併症の予防
感染症と合併症の予防

抗リウマチ薬や生物学的製剤などで治療をしている場合、免疫の働きが抑えられているため、病気の進行が抑えられる一方、感染症にかかりやすくなっています。そのため、「うがい・手洗い」「マスクの着用」「予防接種」「体調管理をして疲れをためない」など、日々の心掛けで、感染症を予防することが大切です。
また、東京女子医科大学のIORRA調査によると、関節リウマチの患者さんの約2割に何らかの合併症があると報告されています。関節リウマチに伴ったり、治療薬の影響による合併症は、呼吸器疾患や骨粗しょう症、シェーグレン症候群、糖尿病、心筋梗塞、脳血管障害、リンパ腫などです。合併症があると、使えない関節リウマチの薬もありますので、定期的な受診を続けるとともに、気になる症状がある場合は早めに主治医に相談しましょう。

体調管理と生活習慣の改善

体調管理と生活習慣の改善

関節リウマチと長く上手につき合っていくには、毎日の体調管理と生活習慣の改善も大切です。健康的な食事・適度な運動・十分な睡眠は体調管理の基本です。そのほか、無理をせず休む、たばこを吸う人は禁煙する、適正な体重を維持するなど、体をよい状態に保つよう生活習慣の改善に取り組みましょう。