関節が変形する関節リウマチとは?原因と病気の特徴

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関節リウマチとは

リウマチによる変形

関節リウマチとは、関節に炎症が起き、痛みや変形が生じる疾患です。関節は「滑膜」という薄い膜に包まれていますが、この滑膜に慢性的な炎症が起こり、炎症が進行すると滑膜が異常に増殖し、骨が破壊されて関節の変形を引き起こしてしまいます。そのため、ひどくなると日常生活にも大きな支障をきたします。

男性より女性に多くみられ、どの年代にも起こりますが、30〜50代での発症が多いのが特徴です。つい10数年前までは、関節リウマチの進行を止める方法はありませんでしたが、治療が進歩し、現在は早期から適切な治療を行えば、病気を発症する前と変わらない生活を送ることもできるようになっています。

関節リウマチの特徴

関節リウマチは、日本で70万人以上の患者がいると言われています。しかし、病名が広く知られているわりには、どのような病気なのか、知っている人は多くないかもしれません。そこで、関節リウマチの「理解度チェック」を通して、病気について正しく理解していきましょう。

理解度チェック

関節リウマチの理解度チェック

Q:変形するのは手と足の関節だ
Q:高齢者に多い病気だ
Q:原因は主に体質だ

答えは・・・
A:変形するのは手と足の関節だけではない

変形するのは手と足の関節だけではない

関節リウマチは、多くの場合、手の指の付け根や指先から数えて2番目の関節(いわゆる第二関節)、手首、足の指の付け根などの比較的小さな関節から痛みが現れます。しかし、病気が進行するにつれて、肩、肘、股関節、ひざ、足首など全身の関節に症状が現れてきます。また、1か所だけではなく、複数の関節に起こることが多いです。

また、関節だけではなく、血管、肺や気管支、胸膜(肺の表面などを覆っている薄い膜)などにも炎症や障害が起こります。そのため、関節リウマチがあると、血管炎(血管に炎症が起こって血液の流れが低下する)、間質性肺炎(肺の中の「間質」と呼ばれる組織に炎症が起こる)、気管支炎や気管支拡張症(気管支の壁が壊れて、気管支が拡張したままの状態になる)、胸膜炎、骨粗しょう症などの病気を発症しやすくなります。

A:高齢者に多い病気ではない

高齢者に多い病気ではない

関節リウマチは、30〜50歳代の人に多く発症します。“自分は若いから大丈夫”と思い込まないようにしましょう。また、女性に多いのも特徴で、関節リウマチの患者さんの約8割が女性だといわれています。

A:原因は主に体質ではない

原因は主に体質ではない

関節リウマチで、なぜ免疫の“誤作動”が起こるのか、はっきりとした原因はわかっていません。関節リウマチに関する遺伝子は複数見つかっていますが、これらの遺伝子があっても、必ず発症するというわけではありません。そのような遺伝的な体質に、「喫煙」や「歯周病」など外からの要因が加わることによって発症すると考えられています。

体質を変えることはできませんが、禁煙や歯周病のケアは、今すぐに始めることができます。特に、両親や兄弟姉妹に関節リウマチの患者さんがいる人は、禁煙や歯周病のケアに積極的に取り組むことが勧められます。

関節リウマチのQ&A

『Q&A関節リウマチ』はこちら

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2020年12月号に詳しく掲載されています。

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