胃がんのリスクや進行度を調べる検査

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胃がん検査の2タイプ

胃がん検査の2タイプ

胃がんは、早く見つかれば切除して治せる可能性が高いがんです。そのためには、胃がんの検査と、進行度を詳しく調べて治療方針を決めるための検査を適切に行うことが大切です。自治体の胃がん検診は、従来は40歳以上を対象とした、バリウムをのんで行うX線検査が基本でしたが、2016年から50歳以上の人は内視鏡検査も行えるようになりました。内視鏡検査が50歳以上と変更された理由は、時代とともに50歳以上から胃がんの患者数が増えてきためです。これは若い世代のピロリ菌感染率の低下に伴って、がんの好発年齢が高齢者側に変化してきた結果ですが、効率よく胃がん検診を進めるためなのですが、かなりの胃がんが40-50歳にも発生しますので、気になることがありましたら医療機関を受診することをお勧めします。

胃がんを見つけるための検査

胃がんを見つけるための検査

胃がんを見つけるために行う検査には、X線検査と内視鏡検査があります。
X線検査は、胃全体の形や胃の壁の硬さなどを調べることが可能で、内視鏡検査では見つけにくいスキルス型胃がんなど、特殊なタイプの胃がんの検査に適しています。
内視鏡検査は、胃カメラをのんで直接胃の中を観察する検査で、小さな病変を見つけることができるため、早期がんの発見が得意です。

胃がんのリスクを知る検査

胃がんのリスクを知る検査

現在、一部の自治体などで胃がんのリスクを知る検査が取り入れられています。血液を採取し、ピロリ菌の抗体の数値と2種類のペプシノーゲンの比から、胃がんになる危険性がどれくらいなのかを、ABCDの4段階で評価する検査です。
この検査でA群と診断された場合は、胃がんの危険性がほとんどないとされていますが、これまでA群と診断された人の中にはピロリ菌に感染している人がいることが分かってきたため、A群の人であっても、より正確なピロリ菌検査や内視鏡検査を行ったほうが良い場合があります。
B,C,D群の人は、定期的に内視鏡検査を行い、胃がんの早期発見やピロリ菌の除菌が重要とされています。ただし、この検査法はこれまでにピロリ菌除菌治療をされ、除菌された方には利用できません。

胃がんの進行度を調べる検査

胃がんの進行度を調べる検査

X線検査や内視鏡検査で胃がんが見つかった場合は、胃がんがどんな状態なのかを詳しく調べる検査が必要です。その検査結果によって治療法を考えることになります。
主な検査としては、病変部を拡大して観察できる精密な内視鏡検査や、腹部超音波検査、CT検査などがあります。それらの検査を行うことで、周囲のリンパ節への転移や他の臓器への転移、腹水の有無、腹膜播種性の転移などが分かります。ほかにも、必要に応じて大腸への転移があるかどうかを調べる大腸エックス線検査や大腸内視鏡検査を行います。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康放送
    命を守る!胃がん徹底解説「胃がんの検査」