動脈硬化の進行度をチェックできる7つの検査・診断方法について

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動脈硬化の2つのタイプ

動脈硬化の2つのタイプ

動脈硬化は大きくわけて2つのタイプがあります。血管が狭くなる「アテローム動脈硬化」と、血管が硬くなる「石灰化」です。
※それぞれのタイプについてこちらの記事で詳しく解説しています。

「動脈硬化の2タイプ」についてはこちら

動脈硬化の進行度をチェックできる検査

動脈硬化の検査

動脈硬化がどれくらい進んでいるかは、医療機器の進歩によってさまざまな検査法でわかるようになっています。

眼底検査とは

眼底検査の画像

眼底検査は、目の網膜の状態を調べることができる検査です。目の網膜を映して、動脈を直接見ることができるので、動脈硬化の診断として活用されています。

血管の中央が白く輝いている「血中反射」の画像

動脈硬化が進行している網膜の動脈は、血管の中央が白く輝いて見えます。これを「血柱(けっちゅう)反射」と呼びます。

血液検査とは

血液検査では、動脈硬化を進行させる危険因子を持っているかどうかがわかります。特に注目したいのは、悪玉コレステロールと呼ばれているLDLコレステロールと血糖値です。複数の数値に異常が見られる場合には、動脈硬化の疑いありと指摘されます。

血液検査

血圧測定

また、高血圧も動脈硬化を進行させる危険因子です。血圧が高いと血管が傷つけられて動脈硬化が進みやすくなるので、血圧を測って異常がないか確認します。

超音波検査とは

超音波検査

超音波検査では動脈硬化を検査する時は首の皮膚から近いところにある頚動脈に超音波を当てて血管を見ます。アテローム動脈硬化が進んでいると、山のように盛り上がった「プラーク」と呼ばれるかたまりができ、動脈が狭くなっている様子が確認できます。

頚動脈で動脈硬化が起きている場合は、大動脈や心臓の冠動脈でも動脈硬化が起きていると考えられます。

また、超音波検査は画像で確認できるため、血管の厚さだけでなく形を見ることもできます。表面がもろくなっていたり、中が黒く抜けるようになっていたりする場合は、血栓ができやすい状態と判断でき、脳梗塞の危険があると言えます。頚動脈に血栓ができると、剥がれて脳の方に流れていき、脳の血管に詰まってしまう可能性があるからです。

ABI検査とは

ABI検査の計算式

ABI検査は、足首と上腕の血圧を測り、その血圧を比べる検査です。具体的には、足首の上の血圧の高い方を腕の血圧の高い方で割って調べます。1以下になる場合は、閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患、足梗塞)という病気である可能性があり、動脈硬化が進んでいると考えられます。

※ABI検査について詳しくはこちらの「動脈硬化の検査法「ABI」「PWV」「FMD」それぞれの特徴や相違点」記事で解説しています。

PWV検査とは

PWV検査の表

PWV検査は、日本語で「脈波伝播速度」(みゃくはでんぱそくど)と呼ばれる、脈波が伝わっていく速度を測る検査です。血液が心臓から出るときの衝撃が脈となります。動脈硬化が進んでいる硬い血管だと、この脈が速く伝わります。
脈の速度を調べ、年齢ごとの正常値と比べて診断していきます。

※PWV検査について詳しくはこちらの「動脈硬化の検査法「ABI」「PWV」「FMD」それぞれの特徴や相違点」記事で解説しています。

FMD検査とは

動脈硬化の段階別に検査の種類を表しているイラスト図

FMD検査は動脈の機能を見ることができ、動脈硬化を初期段階で見つけることができる検査です。具体的には血管の広がり具合をみて、動脈硬化の最初に現れる内皮細胞の機能の低下があるかどうか調べていきます。

※FMD検査について詳しくはこちらの「動脈硬化の検査法「ABI」「PWV」「FMD」それぞれの特徴や相違点」記事で解説しています。

動脈硬化の検査を受けた方が良い人の特徴

動脈硬化は50歳ぐらいから進みますので、50歳以上の方は検査を受けるようにしましょう。特に「糖尿病」や「コレステロール値が高い」、「喫煙」などの危険因子の多い方は、一度検査を受けて動脈硬化を調べるとよいでしょう。