便秘を改善!?「白湯」の効果とは?

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便秘便秘が続く

便秘に悩んでいる人は、日本でおよそ500万人。そのうち、女性が6割占めるといわれています。こうしたなか、手軽なセルフケアのひとつとして注目されているのが「白湯(さゆ)」です。今回、番組で調べた効果についてご紹介します。

白湯

いま注目の「白湯」 その効果とは?

最近、女性だけでなく男性にも人気の「白湯」。実は、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」がルーツの一つとされています。今回、便秘にお悩みの12人に協力を得て、1か月間にわたって白湯のセルフケアをして頂きました。方法は、起床後と就寝前の1日2回、それぞれ60℃の白湯を200cc飲むというものです。調査の前と後に、お通じの回数や便の硬さなど、便秘の症状を計るテストを行って改善の度合いを詳しく調べました。すると、12人全員に症状の改善が見られました。

便秘評価テストの結果

白湯で便秘が改善される理由について、東洋医学に詳しい島根大学医学部付属病院・教授の大野智さんによると、①胃腸が温まることで、消化管(胃・腸など)活動を高める、②水分を摂取することで便が軟らかくなる、という主に2つの効果が考えられます。また、便秘の原因には「ストレス」や「緊張」があることから、温かい白湯を飲むことでリラックス効果が得られ、便秘の改善につながる可能性もあるといいます。ただ、今回の調査はあくまで白湯の可能性のひとつを示したもので、誰もが同じような効果を得るとは限らないとコメントしています。

島根大学医学部付属病院・教授の大野智さん

「白湯」セルフケアの方法と注意点

ポイント① 「白湯の温度」

温度は一般的に50℃~60℃が最適とされています。やけどには、くれぐれも注意してください。また、飲み過ぎると「水中毒」になるリスクもありますのでご注意ください。

ポイント② 「便秘の治療について」

便秘には重大な病気が隠れているケースもあります。白湯で症状が改善されても、自己判断で服薬や治療を中断しないようにしてください。

この記事は以下の番組から作成しています。

東洋医学ホントのチカラ

東洋医学ホントのチカラ「心と体を整えるSP」

2023年3月20日(月) 午後7:30~ [総合]

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