【患者体験談】外反母趾の治療 親指の骨を切ってずらす「デルモ手術」

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外反母趾(がいはんぼし) 足・脚が痛い 足・脚

外反母趾(がいはんぼし)になったとき -私のチョイス-

中学生からの足の痛み

看護師として働いているAさん(52歳・女性)が、外反母趾と気がついたのは、中学2年生の頃でした。

「飛び抜けてとってもひどい足ではなかったけれども、みんなよりは、ちょっと『くの字型』になっていました。うわばきが細いために履くと痛いので、かかとを潰して履いて、よく先生に注意をされていました。」

その後、20代になると足の親指がさらに曲がっていることに気がつきましたが、病院へは行きませんでした。

「合う靴を履いていれば生活はできると思っていたので、このままこの足と一緒に過ごしていこうと思っていました。」

悪化して手術が必要に

転機が訪れたのは、50歳の頃。Aさんは、自宅で右足の中指をドアにぶつけてしまい、病院へ行ってX線検査を受けると、中指の骨にヒビが入っていました。
しかし、このときもっと重大なことが判明したのです。Aさんの外反母趾は悪化して40度以上曲がり、「重度」になっていました。医師からは、すぐに手術をするよう、勧められました。ところが・・・

「実際の手術を看護学生の頃に見たことがあって、こんな大変な手術ならば、受けずに我慢して生活を続けようと思っていました。」

手術後は長期の休みが必要

外反母趾の手術では、骨を切って曲がった親指の形を整えます。学生当時、Aさんが見たのは、親指の内側を5センチ切り広げ骨を切ってずらし、さらにたるんだ靭帯などを骨に縫い付けて針金で固定する手術でした。手術は片足ずつ行います。骨が完全にくっつくのを待ってからもう片方の足を手術するため、両足が完全に治るまでに1年以上かかることもあるのです。

Aさんは、看護師の仕事を長い間休めないため、手術を見送っていました。
しかし、医師から「このまま年齢を重ねて行くと歩行障害が起こるかもしれない」と言われ、とうとう手術を決意したのです。

一度に両足を手術できる「デルモ法」

外反母趾の手術前と後での写真

左:手術前 右:手術から1年後

Aさんが受けたのは、「デルモ法」という手術です。足の親指の付け根をわずか2センチほど切り開き、骨を切ってずらして針金で固定する方法です。この手術法では、骨の周りの靭帯などに一切触りません。従来の手術と比べて切開する範囲が小さく、体への負担が少ないのが特徴です。この手術なら、状況によっては、一度に両足を治療できるため、骨がくっつくまでの期間も半分ですみます。

手術の翌日からはリハビリも開始。骨がつくまでは、つま先に体重を乗せることができないため、つま先部分を浮かせる特殊な靴を履いて歩く練習から始めます。2週間の入院を経て自宅へと戻った後も、さらに2週間この靴を履き続けました。手術1か月後には、指を固定していた針金を抜きます。

手術から1年。Aさんの足は、親指の形が整い、痛みが出ることもありません。

「とても快適。少し細身のおしゃれな靴を履ける。長時間歩いても、今まで痛かった部分が痛くない。足の後ろにタコやウオノメがたくさんできていたのが全くできなくなりました。すごく普通の足になりました。手術してよかったな、と今はすごく思っています。」

この記事は以下の番組から作成しています

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