すい臓がん 手術と抗がん剤治療を組み合わせて治療

更新日

治療法をどう選択するのか

すい臓がんでは、長期生存を目指して手術を行います。手術できるかどうかはがんの進行度(ステージ)によって異なります。また「手術できる」「手術できない」のほかに「ボーダーライン」があります。ボーダーラインとは、手術は可能であってもがんを完全には取り除けず、再発する可能性も高い場合のことをいいます。実際に手術するかどうかは、患者さんひとりひとりの状態から慎重に判断します。

手術の前後で使われる抗がん剤

手術の前後で使われる抗がん剤

すい臓がんの場合、手術には抗がん剤治療を組み合わせます。再発を予防し生存率を高めるためです。手術の後には抗がん剤を必ず使います。さらに、ボーダーラインのケースでは手術の前にも抗がん剤を使うことが専門的な医療機関などで増えてきました。手術できるケースでは、手術前の抗がん剤治療が臨床試験として行われ現在その報告が待たれています。

すい臓がんの手術

すい臓がんの手術

すい臓がんの手術は、がんができた部位によって切除する範囲が異なります。

すい臓がんの手術

すい頭部のがんでは、すい頭部と近くにある十二指腸・胆管・胆のうなどをまとめて切除し、残った臓器をつなぎ合わせる再建術を行います。
すい体部やすい尾部のがんでは、その両方とひ臓などを切除しますが、臓器をつなぎ合わせる必要はありません。

すい臓がんの手術

すい臓全体にがんが広がっている場合は、すい臓をすべて取り除くことがあります。その場合、すい頭部のがんと同じように周囲の臓器も切除し残った臓器をつなぎ合わせます。すい臓をすべて切除すると、インスリンの分泌がなくなるため、術後はインスリン製剤の注射が必要になります。
すい臓がんで手術ができない場合は、抗がん剤による治療、または抗がん剤と放射線を併用した治療を行います。今まで、すい臓がんは抗がん剤が効きにくいと言われていましたが、最近は効果のある薬が増えてきました。