【あの人の健康法】AKB48柏木由紀 突然見つかった脊髄の病気 アイドルとしての将来は?

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しびれがある脳・神経

AKB48の中心メンバーとして活躍する柏木由紀さん。2021年「脊髄髄内腫瘍」という珍しい病気が見つかりました。アイドルとして最前線を走り続けてきた柏木さんですが、病気をきっかけに自分を見つめ直しています。

AKB48柏木由紀さん

まさか自分がこんな病気に…

首のあたりに5.5センチの腫瘍があった

「脊髄髄内腫瘍」は、脊髄に腫瘍ができる病気で10万人に1人とも言われています。柏木さんの場合、たまたま受けた人間ドッグで発見されました。首のあたりに5.5センチの腫瘍があり脊髄を圧迫していました。

脊髄髄内腫瘍について

柏木:本当に驚いたというのが素直な気持ち。今まで大きい病気は経験したことがなく、まさか自分がこんな病気になるなんて、と実感がわきませんでした。
病気が見つかる1年ほど前から手にしびれを感じ、手を使い過ぎないようにしたり痛み止めの薬を使ったりしていたんです。まさかそれが脊髄の病気から来ていたとは……。人間ドッグで早期発見できて良かったです。

ファンには明るく報告

ファンには動画サイトで病気のことをすぐに報告。「元気です!」と明るく話しました。

柏木:落ち込んでいる姿を見せたらファンの皆さんを心配させてしまうと思いました。他にもいろいろな病気と向き合っている人はたくさんいらっしゃるし、前向きな姿勢を伝えたかったんです。

当時のことを話す柏木由紀さん

術後のつらさ 支えてくれたのは…

幸い、腫瘍は悪性ではありませんでしたが、症状が進行するのを防ぐため、摘出することになりました。7時間を超える手術で、術後は痛みなどがひどく、ベッドで起き上がるのが精いっぱい。そんな柏木さんを支えてくれたものがありました。

柏木由紀 入院中の時の写真

柏木:病室のテレビでAKBのメンバーが歌番組に出ているのを見て元気になったんです。早くそこに戻りたい、早く一緒に歌ったり踊ったりしたいと思いました。戻る場所があるというのはすごく支えになるんだと感じました。そこから急に回復し、退院まで1か月かかると言われていたのに、なんと1週間で退院できました。

AKB48柏木由紀さん

自分を大事に・今を大事にしたい

幼いころからアイドルにあこがれていた柏木さんは、15歳でAKB48のオーディションに合格しました。それから15年。今回の病気は30歳の節目のできごとでした。

柏木:これまで人に元気になってもらいたいと思って仕事していながら、いちばん自分を元気にできていなかった。自分も大事にしていかなければと考えるきっかけになりました。12時を過ぎる前には寝るようにしようとか、電車を1つ手前の駅で降りて歩こうとか。健康に気をつかうようになりました。明日、自分に何が起こるかわからない。いつ仕事ができなくなるかわからない。これが最後でも悔いはないと言えるよう一つ一つの仕事を大事にしたい。病気を経験してから、そう思うようになりました。

AKB48 柏木由紀さん

“しぶとかわいい”アイドルに

そんな柏木さんの今のキャッチフレーズは“しぶとかわいい”です。

柏木:AKBで30歳までいたメンバーは他にはいません。でも、誰かに「元気になってほしい」という気持ちがあるうちはアイドルを続けたい。結婚したり子どもができたりということがあっても続けられればと思います。アイドルというものに自分の人生を懸けて取り組んでいきたいんです。

AKB48 柏木由紀さん

この記事は以下の番組から作成しています

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