脳出血とは
脳出血は脳卒中の1つのタイプで、ほかに脳梗塞、くも膜下出血などがあります。
脳出血は、脳の細い血管が破れて脳の中に出血する病気です。出血が固まってできた血腫が脳を圧迫して障害します。時間がたつにつれて血腫の周りがむくみ、圧迫が強まっていきます。そのため、脳のダメージがさらに大きくなります。

上の写真は、実際に脳出血を発症された患者さんのCT画像です。周りの白い部分が頭蓋骨で、その内側が脳を写しています。
脳の中に写る白い塊の部分が血腫であり、脳出血をおこした痕になります。
脳出血の最大の原因は高血圧

脳出血の原因は、ほとんど全てといっていいほど高血圧が関係しています。高血圧の状態が長く続くと脳の細い血管の壁が傷んでもろくなり、出血を起こしやすくなります。
脳出血の症状
脳出血の代表的な症状

脳出血になると、半身のまひ・しびれ、ろれつが回らない・言葉が出ないといった言語障害、歩けない・フラフラするといったバランスの障害、視野の半分が欠ける・ものが二重に見えるといった目の異常など、さまざまな症状が出てきます。
脳梗塞との症状の違い
前述の脳出血の代表的な症状は、脳梗塞の場合でも起こります。しかし、脳梗塞の場合は徐々に悪化しながら同じ症状を繰り返したり、症状の進行に2~3日かかったりすることもあるのに対し、脳出血の場合は発症後、数分で症状が進行するのが特徴です。
また、脳出血では、脳梗塞にはほとんど見られない頭痛を伴うこともあります。