発症後すぐのリハビリで後遺症も軽くなる

かつては、脳梗塞発症後すぐに体を動かすと、さらに症状が悪化するといわれてきました。しかし、現在の治療ガイドラインでは、発症直後からのリハビリが推奨されています。これにより、症状を軽くすることができ、誤えん性肺炎などの合併症も予防することができます。また脳梗塞による死亡の危険性を下げることがデータから明らかになっています。
脳梗塞のリハビリは3つの時期に分けて進めます。脳梗塞の発症から約2週間までが急性期。急性期のリハビリは、発症時に入院した病院で行います。続いて発症から約3~6か月までが回復期。この時期にリハビリを行う場所は、リハビリテーション専門の病院や病床です。その後は、自宅や施設に戻りリハビリを行う維持期になりますが、最近では生活期と呼ばれています。