血管の老化を防ぐ予防法

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血管拡張物質NOを増やす運動

血管拡張物質NOを増やす運動

動脈硬化は、血管の一番内側にある内皮細胞の機能低下によって始まります。内皮細胞は、血流が速くなると、血管拡張物質であるNO(一酸化窒素)を産生して放出します。すると、NOは中膜にある平滑筋に作用して、その結果、平滑筋の緊張がゆるんで血管が広がります。
血管を広げる働きは、放出されるNOの量に左右され、NOが不足すると血管は硬くなり、逆に十分に出ていると血管をやわらかい状態に保つことができます。
NOは運動によって出すことができます。下のグラフは、運動を行う前と運動を3か月行った後に検査を行って内皮機能を調べたものです。アセチルコリンを注射してNOが出るようにして、前腕の血流量がどれくらい増えるかを見ます。運動を行う前に比べ、運動を3か月行った後は、血流量が増えることがわかりました。運動によって内皮細胞の機能が高まり、NOがよく出るようになったのです。

内皮細胞によい運動の種類と目安

内皮細胞によい運動の種類と目安

内皮細胞の機能を改善させる運動は、少し汗ばむ、中程度の運動が効果的であると言われています。速歩やスロージョギング、室内ではベンチステップの運動などがおすすめです。
運動は、1日30分以上、できるだけ毎日続けてみてください。まとめて運動するのが大変なときは、朝、昼、夜と分けて行ってもかまいません。週3回以上、合計で180分以上を目標としてください。ただし、激しい運動はかえって内皮細胞の機能を低下させて動脈硬化を進めてしまう恐れがあり、逆効果だと考えられていますのでご注意ください。