がんのリスクを高める「肥満」原因と対処法について

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肥満による影響

肥満による影響

肥満は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の大きな要因であるだけでなく、がんのリスクを高めることもわかっています。食べ過ぎや運動不足によって、体内に余った糖を処理するために、大量のインスリンが分泌されます。このインスリンの過剰分泌が、がん細胞を増殖しやすくするといわれています。
しかし、ただやせていればいいというわけではなく、やせ過ぎもがんのリスクを高めてしまいます。
日本人の中高年を対象に行った調査では、男女ともに、やせすぎ、太り過ぎはがん死亡リスクが高くなることがわかりました。ほかの病気の影響も考慮して、BMI(体重kg÷身長m÷身長m)が男性は21~27、女性は21~25の範囲内に、体重を維持しておくことが勧められています。

体をよく動かして肥満を解消

日頃からよく体を動かすことには、「肥満解消」「免疫機能の増強」など多くの効果があり、日常生活で身体活動量が多い人ほど、がんの発生するリスクは低いことがわかっています。最近、特に注目されているのは「インスリン抵抗性」に関係することです。よく体を動かし、エネルギー源として糖を使用し続けると、インスリン抵抗性が改善することがわかっています。
ふだんあまり体を動かしていない人は、日常生活を活動的に過ごすことを意識しましょう。電車では座らないで立つ、掃除する場所を増やす、自宅の周りを散歩するなど、少しでも活動的に暮らすようにします。また、気軽に行えて長く続けやすい運動を生活に取り入れて習慣にできれば、さらに効果的です。

この記事は以下の番組から作成しています

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