新型コロナの感染が拡大するなか、外出を控えることによって運動機能が衰え、ロコモティブシンドローム、いわゆる「ロコモ」が悪化しています。専門医からのメッセージです。
新型コロナ自粛後、多くの人が運動機能低下に
足腰が衰えると、転んで骨折しやすくなったり、高齢者では、介護が必要になったりして、健康寿命にも大きくかかわってきます。
新型コロナ自粛後の運動機能低下についての調査では、「つまずきやすくなった」と答えた人は、40代から年代とともに増えていき、80代以上では31%でした。

「速く歩けなくなった」と答えた人は、より多く、70代では37%、80代以上では47%にものぼっていました。これらはすべて「ロコモ」が悪化したサインのため、注意が必要です。
「ロコモティブシンドローム」の症状・チェック・予防法についてはこちら
「ロコモ」悪化を防ぐためにできること
足腰が弱ってロコモが進まないよう、まず運動することを心がけてください。太ももの筋肉は体の中で一番大きな筋肉です。

ここを鍛える「スクワット」はロコモの予防効果があることが科学的にわかっています。
きちっと感染対策をしたうえで「ウォーキング」を行うことも効果的です。歩くことは、「バランス能力の改善」にもなります。家族の方も、高齢のご家族の足腰が弱っていないか注意してみてあげてください。
【医師からのメッセージ】
「今は大変なときですが、足腰の健康を維持しみんなでコロナを乗り越えましょう。」
