喫煙による影響

たばこには大変多くの物質が含まれています。そのなかで、主に体に影響を与えるものはニコチンとタールです。
ニコチンは、脳の神経に作用する物質で、強い依存性があります。ニコチン自体に発がん性はありませんが、体内で発がん性のある物質に変化することがわかっています。
タールは、たばこのフィルターを通しても体内に入り込んでしまう化学物質の結合体の総称です。タールには約60種類もの発がん物質が含まれていることがわかっています。
長年たばこを吸い続けてきた肺は、細い気管支にもタールが入り込み、外側も内側も真っ黒になっています。肺についたタールはなかなか取れませんが、禁煙すると少しずつきれいになるといわれています。
喫煙の影響は、喫煙本数より喫煙期間のほうが大きいため、本数を減らすのではなく、今すぐきっぱりと禁煙することが大切です。禁煙すれば少しずつでもリスクは減り、約20年後には非喫煙者と同レベルまで下がることが期待されます。いまさらやめても遅いと諦めず、禁煙外来を利用するなどして無理なく早く禁煙しましょう。