【動脈硬化・高血圧の方へ】新型コロナウイルスについて医師が伝えたいこと

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動脈硬化 高血圧 心筋梗塞 狭心症 脳梗塞 循環器・血管

動脈硬化や高血圧がある方は、心臓病などのさまざまな基礎疾患がある場合も多く、新型コロナウイルスに対して、特に不安を感じているのではないでしょうか?新型コロナウイルスから命を守るためにはどうすればよいのか。
動脈硬化や高血圧があるみなさんへ専門医からのメッセージです。

動脈硬化は重症化のリスクに

血管が厚く硬くなり、心筋梗塞をはじめとする心臓病や脳梗塞に代表される脳血管障害など、命に関わる重い病気につながる動脈硬化。
中国武漢のデータでは、新型コロナウイルスに感染して集中治療を受けた重症患者のうち、25%に心臓病が、16.7%に脳血管障害があったと報告されました。つまり、動脈硬化がある人が新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいと考えられるのです。

動脈硬化の人は新型コロナウイルスが重症化しやすい言われている

動脈硬化とは?

動脈硬化は老化に加え、高血圧や脂質の異常などで起こります。この状態が続くと、血管の壁にコレステロールがたまります。すると、血流が悪くなったり、破れて血のかたまりが詰まったりします。

血管の壁にコレステロールがたまると血流が悪くなったりつまったりする

動脈硬化の2つのタイプと危険性が高い人とは

なぜ動脈硬化で重症化?

動脈硬化によって、心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈という血管が狭くなったり詰まったりすると、狭心症や心筋梗塞が引き起こされます。脳梗塞も多くの場合、動脈硬化によって脳の血管が詰まって起こります。小さな血管が集まってできた腎臓も、動脈硬化によって働きが低下してしまいます。

動脈硬化によって心筋梗塞や脳梗塞が引き起こされることも

こうした状態で新型コロナウイルスに感染すると、肺がダメージを受け、全身に十分な酸素が行き渡らなくなってしまいます。すると、すでに弱っている臓器にさらに負担がかかってしまいます。もちろん、動脈硬化のある方が全員、重症化するわけではありません。しかし、リスクが高くなる可能性は知っておいてください。

高血圧とその薬 リスクは?

高血圧があると、新型コロナウイルスに感染しやすいのではないかと心配する方もいます。しかし、現在のところ高血圧の患者さんが新型コロナウイルスに特に感染しやすいとは言えない、というのが専門家の見解です。

高血圧の治療薬

動脈硬化の方の多くは、高血圧の薬を服用していると思います。現在のところ、高血圧の薬が新型コロナウイス感染症を悪化させることを示す臨床データはありません。動脈硬化の人が、こうした薬を中止してしまうと、心臓や脳の血管に重大なダメージを生じるおそれがあります。処方されている薬は必ずこれまでどおり使い続け、自己判断で中止しないようにしてください。

治療を継続しよう

動脈硬化・高血圧の方は治療を継続しましょう

動脈硬化や高血圧がある方が、脂質異常症糖尿病などの薬を服用している場合、継続が必要です。さらに、心臓病、脳梗塞、腎臓病をすでに起こしている場合は、その治療も大切です。

動脈硬化・高血圧の方へ いま 大切なこと

新型コロナウイルスの感染予防

  • 手をよく洗う
  • 手や指を消毒する
  • 外出をできるだけ控える
  • 人混みを避ける

動脈硬化がある方は、こうした新型コロナウイルスへの対策を人一倍気をつけて行ってください。

新型コロナウイルスの予防に効果的な正しい手洗い方法

適度な運動

外出を控えている方が多いと思いますが、適度な運動が大切です。家の中でこまめに体を動かす、人の少ない場所で運動するなど、工夫してください。

自宅で効率的にできる有酸素運動!「スローステップ運動」

医師からのメッセージ

皆さんを支えるため、私たち医療関係者も精一杯努力しています。この大変な時期を、どうか一緒に乗り越えていきましょう。

そのほかの基礎疾患をもつ方へ医師からのメッセージ

心臓病の方へ 腎臓病・透析中の方へ 糖尿病の方へ リウマチの方へ 高齢者・フレイルの方へ ぜんそく・COPDの方へ 脳卒中を経験した方へ 認知症・家族の方へ がんの治療中の方へ

この記事は以下の番組から作成しています

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