詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2020年2月 号に掲載されています。

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ストレスは、心身の健康をむしばむ可能性があることがわかってきました。私たちがストレスを受けた時、副腎から「ストレスホルモン」が分泌され、血流に乗って全身の臓器に運ばれます。ストレスホルモンが心臓に運ばれると、心拍数が増えます。またストレスホルモンは、「自律神経(交感神経)」の活動も活発にし、血管を締め上げ、血圧を上昇させます。ストレスを受けることによって起こるさまざまな体の反応を、「ストレス反応」といいます。
ストレスの原因が1つだけなら、ストレス反応は比較的治まりやすいのですが、複数の原因が重なってしまうと、ストレスホルモンが大量に分泌されてしまいます。その結果、心拍数が過剰に増加し、血圧が異常に高い状態になって、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすことがあります。
ストレスに関わる病気には、「じんましん」「アレルギー」「胃炎」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「頭痛」「腰痛」「脳卒中」「心筋梗塞」「糖尿病」「がん」「うつ病」などがあります。
「がんとストレスの関係」について18年に及ぶ国立がん研究センターの調査では、「ストレスを長期間受けている人では、がんを発症するリスクが11%高くなる」ことが明らかになっています。詳しい理由はまだわかっていません。
ストレスの原因は、大きく2つに分けられます。
1つ目は「人生の節目に経験するできごと」です。進学・就職、転居・転勤、結婚・出産、別離・離婚、転職・昇進などがあります。2つ目は、「日常のできごと」です。仕事の負担(質や量)、いらだち、おちこみ・なげき、人間関係のトラブル、家庭内のトラブルなどが挙げられます。
一般には良いとされるできごとでも、そのときの状況にも大きく影響されます。
体調や行動に「いつもとちがう」ところがないかどうかをチェックします。自分だけではなく、周りの人にもチェックしてもらうとよいでしょう。
緊張型頭痛は、精神的なストレスがあると起こりやすくなります。主に首から肩にかけての筋肉が緊張して、痛みを感じる神経を刺激することで起こると考えられています。
予防と改善には、"汽車ポッポ"の動きで、首から肩にかけての筋肉をほぐすのが効果的です。
【やり方】
両腕を「小さく前へならえ」をするように曲げ、脇を締めて車輪が回るイメージで、前に3回、後ろに3回、肩を大きく回す。これを2セットほど繰り返す。
ストレスと睡眠は密接に関わっています。ストレスがかかるとうまく寝つけなかったり、夜中に起きてしまうようになります。すると、脳が十分に休めず、脳の機能低下が起こってしまいます。良質な睡眠をとることを心がけましょう。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2020年2月 号に掲載されています。