詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年12月号に詳しく掲載されています。

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過呼吸になると、なぜ息が苦しくなるのでしょうか。「不安」や「緊張」を強く感じると、心と体が「興奮状態」になり、全身に酸素を含む血液をたくさん送ろうと、心臓を"ドキドキ"させたり、息を"ハアハア"させたりします。すると、息苦しくて不安になり、さらにたくさん息を吸おうとします。運動もしていないのに必要以上に多く呼吸をすると、体内の酸素が増え過ぎ、逆に二酸化炭素が少ない状態になってしまいます。
二酸化炭素が少なくなると、通常、ほぼ中性に保たれている血液がアルカリ性になります。すると、一時的に血管が収縮したり、細胞が正常に働かなくなったりするため、頭がぼうっとしたり、手足がしびれるなど、さまざまな異変が起こってくるのです。
過呼吸が起きそうになったら、ストレスの原因になっているものから距離をとり、落ち着くこと。そして、静かに座って、リラックスできる姿勢をとり、「ゆっくり呼吸法」を行います。まず、5秒間息を止め、呼吸を一度落ち着かせます。次に3秒かけて息を吐きます。このとき、息を吐くことに集中し、心の中で「リラ~ックス」と唱えます。次に3秒かけて息を吸います。あわてて息を吸おうとしないこと。これを5分ほど続けます。過呼吸を何度も起こしている人は、普段から練習しておくとよいでしょう。
過呼吸はストレスにうまく対処することで予防できると考えられています。1日の中で緊張している時間が長過ぎると症状を起こしやすいので、リラックスしている時間を増やすことが大切です。例えば、軽い体操やヨガ、散歩、お風呂、食事、睡眠などでリラックスするのがよいでしょう。
★リラックスできるイメージの例
「砂浜のきれいなビーチで横になっている。青い空、青い海、穏やかな波の心地良い音・・・。」
「森林に囲まれて、やわらかい日差しに包まれながら森林浴。」
このようなイメージを目を閉じて30秒ほど想い浮かべ、実際にリラックスできるように、普段から練習しておきます。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年12月号に詳しく掲載されています。