詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年12月 号に掲載されています。

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つらい生理痛は「月経困難症」という病気。子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が潜んでいる可能性もあるので、生理痛がつらいときは、一度、婦人科へ行くことが勧められます。また、婦人科にかからないと適切な治療薬が処方されないので受診が必要です。
しかし、婦人科を受診した方が良いとは思っていても、「不安があってなかなか受診できない」という人が多いのが現状です。
婦人科の医師も、思春期の女性が受診に対する抵抗感や恐怖感があることを認識しています。そこで、最近では「思春期の女性に対する不必要な内診は避けよう」という啓発を進めています。「問診」や腹部からの「超音波検査」、必要に応じて磁気で体の中を検査する「MRI検査」(下図参照)だけで診断することも可能ですので、あまり不安がらず受診しましょう。
生理痛があっても、痛み止め(鎮痛薬)をのまない人もいます。しかし、生理痛がある場合は、痛み止めをのんだほうが痛みに苦しまないですむだけでなく、勉強や運動もできるので、時間を有効に使うことができます。薬の副作用を心配する人もいますが、月経期間中だけの使用では特に心配はいりません。
「のんでも効果がない」という人は、薬が合っていないか、もしくは、使うタイミングに問題があると考えられます。我慢しすぎて、痛みが強くなってからでは、痛み止めが効かないこともあるので、「ちょっと痛い」と思ったところで「効果が長時間続くタイプ」の痛み止めを早めにのむことが大切です。
「のみすぎると効かなくなる」と考える人もいますが、薬に慣れて効かなくなるということはありません。「以前は効いていたのに最近では効かなくなった」という場合は、背景にある病気(子宮内膜症・子宮筋腫など)が進行している可能性もあります。
つらい生理痛はセルフケアで痛みを軽減することができます。
使い捨て「カイロ」などでおなかや腰を温めれば、温熱作用で血液循環がよくなり痛みが楽になります。おなかに限らず、「足湯」や「半身浴」などで下半身の血液循環を改善することも生理痛に効果的です。また、「運動」も骨盤内の血流のうっ滞を改善する効果があるのでおすすめです。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年12月 号に掲載されています。