痛くない骨折に注意!ビタミンD不足が骨折のリスクを高める

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ビタミンD不足は骨折リスクを高める

ビタミンD不足は骨折リスクを高める

骨がスカスカになる骨粗しょう症。骨折しやすく、寝たきりにつながることもある怖い病気です。丈夫な骨づくりに必要な栄養素はカルシウムだけではありません。実はビタミンDが不可欠です。ビタミンDが著しく欠乏状態にある人は、足りている人と比べて、骨折リスクが6.6倍にもなることが報告されています。

「骨粗しょう症のその他の原因」についてはこちら

ビタミンDと骨の関係

コレステロールに紫外線が当たると、ビタミンDが合成されます

ビタミンDの不足を防ぐには、ビタミンDを多く含む食品を積極的にとるとともに、適度に日光を浴びることが大切です。皮膚の下にある皮下脂肪には、ビタミンDのもとになるコレステロールの一種が含まれています。このコレステロールに紫外線が当たると、ビタミンDが合成されます。

ビタミンDは、肝臓と腎臓で代謝されて「活性型ビタミンD」という形に変化し、カルシウムが小腸で吸収されるのを助ける、血液中のカルシウムが骨に沈着するのを助ける、骨をつくる「骨芽細胞」の働きを促して骨の形成を助けるなど、さまざまな働きをしています。ビタミンDは、骨の健康にとって不可欠な栄養素で、骨粗しょう症の予防や治療にも役立ちます。

ビタミンDの増やし方

痛くない骨折にご注意を

圧迫骨折が1か所ある背骨
圧迫骨折が1か所ある背骨
圧迫骨折が上下に連鎖して広がる
圧迫骨折が上下に連鎖して広がる

高齢者で発生数が多いのは、背骨がつぶれた状態になる「圧迫骨折」です。圧迫骨折は、痛みなどの症状が現れることがほとんどないため、圧迫骨折がある人の多くは骨折していることに気付いていないといわれています。背骨の1か所に圧迫骨折があると、その後5年間に次の圧迫骨折が起こる確率は、圧迫骨折がない人の2.4倍になり、2か所以上に圧迫骨折があると4.9倍になります*。圧迫骨折は寝たきりにもつながり、死亡のリスクも上げるので、1つでも圧迫骨折があったら、適切な治療を受けることが大切です。

*Kadowaki E ,et al. Osteoporos Int. 2010

骨粗しょう症で骨折しやすい部位とは

圧迫骨折チェック法

圧迫骨折チェック法
壁を背にして立ち、かかと、尻、背中を壁につけ、顔は正面を向く。後頭部が壁につくかどうかをチェックする。
後頭部に壁がつかない場合は、圧迫骨折があるかもしれない。かかりつけ医に相談することが勧められる。
後頭部に壁がつかない場合は、圧迫骨折があるかもしれない。かかりつけ医に相談することが勧められる。

「圧迫骨折」に早く気付くための方法についてはこちら

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年12月号に詳しく掲載されています。

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