じんましんは早めの治療がカギ!効く薬や症状が重い場合について

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じんましんは早めの治療がカギとなる

じんましんは、症状がずっと出ているわけではないため、症状が治まってしまうと、医療機関を受診するのをためらいがちです。しかし、繰り返し起こるじんましんを放置していると治りにくくなったり、さらに悪化したりするおそれがあります。そのため、早めに治療を開始することが重要です。

じんましんの治療 市販薬で治す

症状が比較的軽い、初期である場合は市販薬で対処することが可能です。じんましんの市販薬はのみ薬と塗り薬があります。基本的にはのみ薬を使いますが、薬剤師に相談するとよいでしょう。

市販薬を1週間程度使っても改善しない場合は、薬が合っていない・他の原因があるなどの可能性があるので医療機関を受診するようにしましょう。

病院に行くのをすすめられる場合のじんましんの症状

他にも「あまりにもひどいと感じるとき」「毎日出る状態が1週間以上続いているとき」「どんどん悪化しているとき」などは受診することを勧めます。

じんましんの治療 症状が重い場合

じんましんは長期間放置していると治りにくくなってしまいます。市販薬で症状が改善しない場合や症状が重いといった場合、早めに医療機関を受診することが大切です。この場合、じんましんのタイプに応じて行われます。

原因が避けられる場合

じんましんの原因を取り除いて、症状が起こらないようにします。食べ物などのアレルギーがある場合は、原因となる食べ物を避けるなどの対処をします。

原因が避けられない、原因が分からない場合

汗が原因となるじんましんのように、原因を避けるのが難しい場合は抗ヒスタミン薬を用います。

抗ヒスタミン薬が効くしくみ

抗ヒスタミン薬が効くしくみ

異物など何らかの刺激によって、皮膚にある肥満細胞からヒスタミンが放出されます。このヒスタミンの作用によって皮膚が赤く腫れる・かゆみが起こるといったじんましんの症状がみられます。

抗ヒスタミン薬には、腫れやかゆみを起こす原因となるヒスタミンの働きを抑える作用がある

抗ヒスタミン薬には、腫れやかゆみを起こす原因となるヒスタミンの働きを抑える作用があります。多くのじんましんの場合、抗ヒスタミン薬により症状が改善することが期待できます。

抗ヒスタミン薬が効かない方に向けた"オマリズマブ"

抗ヒスタミン薬の治療でも効果が現れないじんましんに対して、効果が期待されているのがオマリズマブという薬です。

[オズリブマブによって改善した例] 50代 二宮さん(仮名)

[オズリブマブによって改善した例]50代二宮さん(仮名)

40代~50代頃から二宮さんはほぼ毎晩のように症状が現れ、眠れない日々が続きました。抗ヒスタミン薬をはじめ30種類以上の薬を試しましたが効果がありませんでした。そこで、オマリズマブを試したところ1か月もたたないうちに症状が抑えられました。

オマリズマブによって改善した例
オマリズマブによって改善した例

このオズリブマブという薬は、じんましんの症状を引き起こすヒスタミンを放出しにくくさせることでじんましんが起こるのを抑えます。

オズリブマブの効く仕組み

IgE抗体が肥満細胞に結合するのを防いで、肥満細胞が活性化しないようにします。そのため肥満細胞からヒスタミンが放出されにくくなり、じんましんが起こるのを抑えるとされています。

※IgE抗体・・・アレルギーを起こす物質(アレルゲン)に反応して、肥満細胞を活性化させる。

オマリズマブの使用方法

オマリズマブは注射タイプで、医療機関で1か月に1回、両肩に1本ずつ注射します。元々ぜんそくの薬として使われていましたが、2017年からはじんましんの薬としても使われています。副作用の現れる頻度は少ないと考えられています。

オマリズマブが使える人

ただ、すべてのじんましん患者さんに使えるわけではありません。「今までの治療で効果不十分の場合」「12歳以上」「原因不明」などの条件に当てはまる場合に用いることができます。

より適切な治療を受けるために 「じんましん日誌」

より適切な治療を受けるために、「じんましん日誌」

より適切な治療を受けるために、最近では「じんましん日誌」というものが用いられています。

じんましん日誌の一例
じんましん日誌の一例

じんましん日誌の一例

「じんましん日誌」では、じんましんの膨らみの数、かゆみの程度じんましんの変化や気づいたことなどを手持ちのノートや手帳に記入しておきます。医療機関で入手できる場合もありますので、担当医に相談しても良いでしょう。

※「じんましん日誌」は、扱っている医療機関によって呼び方やデザインは異なります。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年12月号に詳しく掲載されています。

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