じんましんの原因(はっきりわかっているタイプと不明なタイプ)、診断方法

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身近な病気 じんましんとは

じんましん患者の割合

じんましんは、突然皮膚の一部が赤く腫れて盛り上がる病気です。多くの場合、かゆみを伴います。数時間から一日以内に症状が跡形もなく消えてしまうのが特徴です。どの年代でも発症し、日本人の10人に1人は生涯に一度はじんましんを経験するといわれているほど身近な病気です。

じんましん 2つのタイプ

じんましん2つのタイプ 刺激誘発型、特発性

じんましんは2つのタイプに大きく分けられます。1つめは「原因がはっきりしているタイプ」です。これを"刺激誘発型のじんましん"といいます。じんましん全体の約3割を占めます。2つめは「原因がわからないタイプ」です。これを"特発性のじんましん"といい、約7割を占めます。

原因がはっきりしているタイプ(刺激誘発型)

じんましんの原因(刺激誘発型)

「原因がはっきりしているタイプ(刺激誘発型)」は、アレルギーや、汗、寒さ、水、圧迫、温熱、振動、こすれなどのさまざまな刺激が原因となります。


[汗によるじんましんの例] 30代 高橋さん(仮名)

汗によるじんましんの例

20歳代前半のころから、温泉に入ったときや、店員に話しかけられて緊張したときなどにじんましんを発症するようになりました。さらに、結婚式のときは「じんましんが出たらどうしよう」という焦りの気持ちからじんましんが起こってしまいました。
温泉や運動で汗をかく、緊張や焦りなど気分の変化で汗をかくとじんましんがでることから、高橋さんは汗によるじんましん"コリン性じんましん"と診断されました。

温泉にはいったり緊張するとじんましんが起こる
結婚式の時も焦りの気持ちでじんましんが発症

原因がわからないタイプ(特発性)

はっきりとした原因がわからない特発性じんましん

原因がわからないタイプ(特発性)は、細菌やウイルスなどの感染、疲労、食べ物、ストレスなどの原因が複雑にからみあって起こると考えられていますが、はっきりとした原因が分かりません。

原因が分からないと不安になりがちですが、決して珍しいことではありません。きちんと治療することで症状を改善することができます。じんましんが長引くと不安になりがちですが、諦めずに根気よく治療を続けることが大切です。

じんましんの診断

じんましんは形や大きさ、問診などによって診断します。

じんましんの形や大きさ

じんましんの形や大きさで診断

  • 多くのタイプのじんましんは蚊に刺されたように腫れます。
  • 一方、服などに皮膚がこすれることで起こるじんましんはこすれた部分に沿って線状に腫れます。
  • 汗が原因のじんましんは、点の小さい円状のものがポツポツと現れるのが特徴です。

問診

じんましんが出る場所や症状が出たときの状況を詳しく聞くことで原因が分かる場合があります。
食べたもの・運動を行ったかどうかなどを主に聞くことが多いです。アレルギーが疑われる場合は血液検査や皮膚テストを行うことで詳しく原因を調べることがあります。

特発性のじんましんの補助的な検査

自己血清皮内テスト
最近では、原因がわからないタイプのじんましんの中に"自分の血液の成分"が原因で起こるじんましんがあることがわかってきました。免疫のはたらきの異常によって、自分の血液を異物と見なしてしまうことで起こります。

このタイプを"自己免疫性じんましん"といいます。自己免疫性じんましんが疑われると医師が判断した場合などに、採血した血液中の血清を患者さんに皮内注射してじんましんが起こるかどうかを調べます(自己血清皮内テスト)

※自己血清皮内テストは、じんましんやアレルギーの専門外来がある医療機関などで受けることができます。かかりつけの医師にご相談ください。

「じんましんの治療」についてはこちら

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年12月号に詳しく掲載されています。

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