【あの人の健康法】タレントの磯野貴理子さんを突然襲った脳梗塞

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脳梗塞

各界を代表する方々の健康の秘訣や闘病記をご紹介する「あの人の健康法」。今回は、タレントとして活躍している磯野貴理子さん。磯野さんは50歳のときに、自宅で突然「脳梗塞」に襲われました。

磯野さんを襲った脳梗塞

磯野さんは50歳のとき自宅で突然、脳梗塞に襲われました。その日は出演する芝居の稽古の日。集合時間になっても現れない磯野さんを心配して、家族(当時の夫)が様子を見に、家に戻ったことで発覚したと言います。

磯野「夫が慌てて、自宅にやってきて、起こされて『仕事じゃないの?』と言われ、『あ、そうだリハーサルだ!』と思って、それで汗をかくんで稽古着を『あれ持って行かなきゃ』とか用意をしてるんですけども、何を持って行ったらいいのか、全然頭の中で整理がつかなくて、それをしゃべってたらしいんですよ、夫に。私がペラペラしゃべったら『ろれつが回ってないよ、キリちゃん』と言われて、私はちゃんとしゃべってるつもりなんですけども、夫は変だなと気づいて。これは普通じゃないと思ったらしくて、それで救急車を呼んだみたいですね」

Q:とういうことはご自身では全く症状に気づいていなかった。

磯野「全然。ちょっと二日酔いかなって感じ。頭がぼーっとする感じでしたね」

脳梗塞の予兆とは?

Q:脳梗塞の起こる前兆、予兆のようなものはあったんですか?

磯野「今思えばですけれども、心臓がすごくドキドキしたりしてた時があって。でも、本を読むと"更年期の症状"のひとつですよって書いてあったので、『そうか更年期か・・』と思って、放っておいたんですけどね。心臓も原因だったかもしれないですね。」

心原性脳塞栓症に関するイラスト

本来、規則正しい心臓の拍動が心房細動で乱れると、心臓の血流が淀み、血のかたまり「血栓」ができやすくなります。その血栓が心臓から飛び出して脳の血管に詰まると、脳梗塞を発症するのです。
脳の太い血管に詰まるためダメージは広範囲に及び、命に関わったり、重い後遺症を残したりすることもある脳梗塞です。

「心原性脳塞栓症の原因と予防」についてはこちら

病気に向き合う 体に向き合う

「死んでいたかもしれない」

そう感じた磯野さんの生活は、その後大きく変わりました。野菜とお米、魚、大豆中心のバランスの良い"日本食"を自炊するようになり、大好きだったお酒もやめました。医師からは「適量ならば飲酒もいいですよ」とは言われていたものの、適量で止める自信がなかったからだと言います。今までしてこなかった運動も、できるだけ歩くことを心がけるようになったといいます。その生活を変える源となったのは、それまで体を支え続けてくれた「健康」への感謝の気持ちでした。

磯野「変なこと言うようですけども、なんか病気になってよかったな、なんて感じなんですよね。ならないほうがいいんですよ、病気なんか。絶対ならないほうがいいんですけど、なったことによって色々経験して、ちょっとはわかったこととか、気持ちが変わるっていうか、なんていうのかな、うまく言えないんだけども」

Q:より健康の大切さを肌で感じる。

磯野「あーさすがですね。そういうことです」

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    あの人の健康法「磯野貴理子」