発達障害あるある 座談会

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知っているようで実はよく知らない、発達障害の人たちの暮らし。そんな発達障害の世界をもっと深く知ろうと、「発達障害あるある座談会」を開催しました。参加したのは、「所さん!大変ですよ」でMCを務める、所ジョージさんと木村佳乃さん、合原アナウンサーです。3人を交えて、さまざまな特性のある発達障害の当事者が、特性からくる"やらかし"エピソードを披露してくれました。それぞれのエピソードには、児童精神科医・吉川徹さんの解説がついています。

所ジョージさん、木村佳乃さん、合原アナウンサー

ココペリさん

ADHD
ココペリ さん

元システムエンジニア。現在は、発達障害の当事者向けイベントを主催している。

沖田 ×華 さん

自閉スペクトラム症・ADHD・学習障害
沖田 ×華 さん

自身の体験を基に漫画を執筆している。
「透明なゆりかご」などの作者。

光武克さん

自閉スペクトラム症・ADHD
光武 克 さん

フリーの塾講師。
発達障害の当事者向けバーのオーナーも務める。

ADHD/よく物をなくす

ココペリさんは、音楽ゲームに集中するあまり、100万円もする高価なバイオリンを置き忘れてしまいました。光武さんも、半年前にトランペットをなくしたばかり。気付いたときにはなくし物をしている、ということが多いそうです。

児童精神科医の吉川徹さんによると...

ADHD(注意欠如・多動症)の人は注意が移り変わりやすい特性がある。なにか新しい刺激があるとそちらに注意が向いてしまい、今やっていたことや使っていた物に気を回せず、知らない間にどこかに置いてなくしていることがある。

自閉スペクトラム症/気持ちを読むのが苦手

沖田さんは、同せい中の彼に言われた「お前はいてくれるだけでいいから」という言葉をそのまま受け取り、家事全般を1週間一切しなかったそうです。あるとき大量にたまったお皿を見た彼から「なんで洗わないの?」と聞かれ、「何もしなくていいって言ったじゃん」と思ったのだそう。

児童精神科医の吉川徹さんによると...

自閉スペクトラム症の人によくある特性として、人の感情や意図になかなか注意が向きにくい。また、分かっていてもなかなか、そこ(人の感情や意図)に重きを置けない人が多い。

ADHD/考えるより先に行動してしまう

光武さんは幼いころ、親から「絶対に触っちゃダメ」と言われていた瓶がありました。ダメと言われたら何でダメなんだろうと思い、衝動的に飲んでしまいました。実は瓶の中身は車の塗料で、胃を洗浄するはめになったそうです。沖田さんも、牛乳を衝動的に飲んだ後、腐っていることに気付き、吐き出したことがあるのだとか。

学習障害/計算や読み書きが苦手

沖田さんは、幼いころ実家の中華料理店の手伝いで、近所に出前に行っていました。そこで困ったのが、お釣りの計算ができなかったこと。一度家に帰り電卓で計算し直してから、お釣りを届けるということをしていたと言います。

児童精神科医の吉川徹さんによると...

算数、読むこと、書くこと、学習障害の苦手にはいくつかのパターンがある。できることがあるので、できない部分が「さぼっている」など、いろいろな意味で誤解されやすい障害。

それぞれのライフハック(対処法)

発達障害の特性から、やらかしてしまう日々。そんな中、それぞれが自ら編み出した"ライフハック(対処法)"を紹介してもらいました。光武さんは、転んだりケガをしたりときの汚れを目立たないようにするため、「全身黒」で統一すること。沖田さんは、手作りの「対人マニュアル」。編集者との付き合い方から、その人の人物像まで書き込まれていました。