高血圧は脳・心臓・腎臓にダメージ 3つの臓器がもつ共通点とは?

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高血圧が脳・心臓・腎臓に影響する理由

脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全

高血圧が影響する主な病気には、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全があります。どれも脳、心臓、腎臓の病気ですが、なぜでしょう。実はこの3つの臓器には、血管の構造にある共通点があるのです。

脳・腎臓・腎臓 血管構造の共通点

腕の動脈 だんだん細くなる

例えば腕の血管なら、太い血管から細い動脈へと、だんだん細くなります。そのため、高血圧があっても一番先の細い血管には影響しません。

脳の動脈(穿通枝)

それに対し、脳では、直径3~6mmの太い動脈が0.1mm以下の細い血管、穿通枝(せんつうし)に、いきなり枝分かれします。

心臓の動脈

心臓では、直径2.5cmの大動脈から、2~3mmの冠動脈に枝分かれします。

腎臓の動脈

腎臓では、直径3~5mmの動脈から、0.05mm以下の血管に枝分かれします。

このため、脳、心臓、腎臓では、高血圧によって起こる太い血管の高い圧力や強い拍動が、そのまま細い血管に伝わり、大きな負担を与えてしまうのです。

ある日突然襲いかかる高血圧

ただし、高血圧には自覚症状がほとんどありません。そもそも血管は痛みを感じないのです。しかしある日突然、高血圧は私たちに襲いかかり、命を奪ったり重大な障害を残したりします。脳卒中と心筋梗塞はその代表です。実際に、日本では年間およそ10万人もの人が高血圧が原因で死亡していると推定されています。こうしたことから、高血圧は「サイレント キラー」とも呼ばれます。「静かな殺し屋」といった意味です。

また、腎不全では腎臓の働きが悪くなり透析が必要になることがよくあります。さらに、高血圧は認知症のリスクであることもわかってきました。血圧をしっかり管理することで、こうした病気のリスクを減らし、日本人が健康長寿につながると期待できます。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年10月号に詳しく掲載されています。

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