突然死の「ぽっくり病」が起こる原因「ブルガダ症候群」の症状と治療

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遺伝性不整脈胸が痛い動悸(どうき)がする胸・心臓循環器・血管

ブルガダ症候群とは

ブルガダ症候群とは

ブルガダ症候群は、睡眠中や安静時に突然死することがある心臓の病気です。中年の男性に多く、30~50歳で最初の発作が起き、男性に多いという特徴があります。以前「ぽっくり病」と呼ばれた突然死の一部はブルガダ症候群ではないかと考えられています。
日本ではおよそ1000人に1人程度に発症し、心室細動や突然死を起こすのは、それまでに心室細動を起こしたことがない人のうち1%程度だろうと考えられています。
心電図に「ST上昇」という特徴的な波形が現れるため、通常の心電図検査で発見することができます。

ブルガダ症候群の治療

この病気に確実に効く薬はあまりなく、突然死に至る不整脈「心室細動」の急性期以外には、ほとんど使われません。突然死の予防には、心室細動が起こった際、電気ショックを送って拍動を正常に戻す「植え込み型除細動器」の使用が有効です。1回でも心室細動や心停止を起こしたことがある人は適応となります。

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この記事は以下の番組から作成しています

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