ウワサの保護者会コラム 性的マイノリティーの子どもたちの誰にも言えない思い

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今年の春から中学校の道徳の教科書に「LGBT」や「セクシャルマイノリティー」がとりあげられ、"性が多様"であることを子どもたちも学ぶようになり、おとなも「性的マイノリティー」への理解が必要になっています。
そこで、7月20日放送「ウワサの保護者会」「性的マイノリティーの子どもたち~第1弾 誰にも言えない思い~」では、子どもの頃、実際に何を悩み、どういうことが苦しいのかとういことに耳を傾けました。

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子どもが悩み出すのは、主にこのような感じです。

「あれ?みんなは異性のことが好きなのに、オレは同性に恋をした...」
「自分の心は男の子っぽいのに、大きくなる胸や、女性らしいカラダの成長がイヤだ...」

恋愛のしかたが友達と違ったり、体への違和感に気付いた子どもは、
親にも言えずにひとりで悩む場合も。

今回、番組で取材した当事者たちの多くが
学生のうちは親に言えなかったといいます。

その理由は・・・

原岡さん(27歳・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは16歳)
「小学4年生、生理が来た時から性別違和があったが、
 これは母には、言うことじゃないって思っていた。
 自分でも"自分は何者なのか"わからなかったので。
 自分がはっきりしてないと、親に伝えられないなと思っていた。」

斎藤さん(50代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは35歳)
「小学校から何か変だなとは思っていて、
 自分が何者か分からないぐらいでこんなに苦しいのかと思った。
 母親はとても娘が欲しい人だったので、兄の次に女の子として生まれてきた自分が
 『男として生きていきたい』とは言い出しづらかった。」

福田さん(23歳・レズビアン・親へのカミングアウトは19歳)
「女性に生まれたが、小学・中学の頃は、ボーイッシュで
 女性に恋をしたので、自分をトランスジェンダーじゃないかなと思っていた。
 親を残念な気持ちにさせたくなかったのと、
 否定されるのが怖くて言えなかった」

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セクシュアリティーに詳しい精神科医、針間克己医師によると小さなころ自分の体や恋愛に違和感があってもそこから自分で理解するまでに時間がかかる場合が多いそう。

針間さん「例えば、小さなころから、「体の性別」が男で、
心では「自分は女の子かな」と思っていても、
本当にそうなのかなと自分の気持ちが何年も揺らぐこともある。
また、ゲイやレズビアンなど同性愛者も、小さなころから
なんとなく同性に「好きだな」という気持ちを抱いてもはっきりとはせずに、
思春期になってから、恋愛感情が強まって、
性的マイノリティーであることを意識し出すことが多い。」

また、カミングアウトは、本人の中で気持ちの整理がついていないうちは
言えないこともあるそうです。

理想の保護者のうけとめ方は、
子どもの気持ちを無理やり聞き出すのではなく、
あたたかく見守りながら、「理解がある親なんだよ」ということを、
日常の中で何気なく示してほしい、と針間先生は言います。

このほか、番組では、
カミングアウトのときに保護者がなかなかうけとめられなかった気持ちや
こうしたらよかったなという失敗談なども赤裸々に話していただきました。

いま、性的マイノリティーであることを公表しているタレントさんが
出演する番組や、ドラマも増えています。
自分の子どもにその可能性がある、ないにかかわらず、
テレビを見ながら「こういう生き方もあるよね」と
多様な性についての価値観を子どもたちに示してほしいなと思います。

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詳しい内容は、放送後に番組ホームページに掲載されますのでぜひご覧ください。

「性的マイノリティーの子どもたち①~誰にも言えない思い~」

性的マイノリティーの子どもたち
第2弾「学校生活の悩み」7月27日放送もお楽しみに!

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